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野生チンパンジーの母親は、子供が死んでミイラになってもそばに置いて生前とほぼ同じように接すること... 野生チンパンジーの母親は、子供が死んでミイラになってもそばに置いて生前とほぼ同じように接することを、京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授(比較認知科学)らの研究チームが初めて発見し、27日(日本時間)付の米科学誌「カレント・バイオロジー」に掲載された。子供に対する母親の愛情が死後も変わらない証明といえ、研究チームは「チンパンジーの死生学の解明の一歩になる」としている。 研究チームは、1976年から、ギニア共和国の山に住む約20頭のチンパンジーの群れを観察。約30年間の観察期間中、2頭の母親の子供3頭(1歳〜2歳)が呼吸器系の伝染病などで死亡した。 その後、母親2頭が死後19〜68日間、死体をそばに置いて毛繕いをしたり背負って移動するなど、ほぼ生前と同じように接しているのを確認。ミイラ化するまでの死後約2週間は強い腐敗臭が漂っていたが、嫌がる様子は見られなかった。 最終的に子供の死体は、母親が
2010/05/02 リンク