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内田樹氏のブログから。 それにしても20世紀を代表する哲学者リストの中にアルベール・カミュの名がな... 内田樹氏のブログから。 それにしても20世紀を代表する哲学者リストの中にアルベール・カミュの名がないことが私にはいささか悲しく思われた。 カミュの『異邦人』は20世紀でもっとも読まれたフランス語の書籍である。 15年前ほどに調べたとき、『異邦人』のフランスでの発行部数は650万部。これはダントツの一位であった。 二位は同じカミュの『ペスト』。 ミステリーとかトレンディ恋愛小説とか映画の原作本とかベストセラーはいくらもあるわけだが、それらをぶっちぎっての堂々のオールタイムベストワンである。 翻訳を含めて考えれば、アルベール・カミュは間違いなく「世界でその著作がもっとも読まれている哲学者」である。 にもかかわらず、その生前からアルベール・カミュの哲学史的な業績*1についての評価はきわめて低かった。 ほとんど「無視」されていたというに近い。 とりわけジャン=ポール・サルトルの『反抗的人間』に対す
2009/11/08 リンク