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2009-09-22 當山日出夫 北村薫の「ベッキーさん」シリーズの最初の方にこのような記述がある。 主人公... 2009-09-22 當山日出夫 北村薫の「ベッキーさん」シリーズの最初の方にこのような記述がある。 主人公(わたし)が、運転手の別宮(ベッキーさん)に話しかける場面である。 「ベッキーさん、お名前の《みつ子》の《みつ》の字はどう、書くの?」 「ひらがなでございます」 「漢字にしたら、どうなるのかしら。満ちる《満つ》か、《光》かも知れない。ああ――」 と、朝の光の中で、動き始めている帝都を、車窓から眺めながら、 「《美しい都》かも知れないわね」 「さあ、どうでございましょう」 pp.54-55 さりげない会話であるが、昭和7年における東京を、《美しい都》と感じている主人公(わたし)の感性を表現した箇所でもある。 なお、余計なことかもしれないが、ベッキーさんは、別の箇所でこうも言っている。銀座のきれいな街路をはずれて、いまでいえば社会的に最下層のひとびとが住む家々に、「わたし」が思ったことに