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平和は、それを祈ることは簡単ですが、作ることは難しいものです。 過去の記事では、リベラリズムの議論... 平和は、それを祈ることは簡単ですが、作ることは難しいものです。 過去の記事では、リベラリズムの議論の中から商業的平和論(Capitalyst Peace)を簡単に紹介しました。「経済発展や貿易、投資が進めば戦争を減らせる」という議論です。 今回はその対極として、リアリズムの議論から、核による平和(Nuclear Peace)を紹介します。被爆国日本において、核兵器と戦争はほぼ同一の文脈で語られ、いずれも平和の大敵です。しかし国際関係論の中では、核兵器は戦争を減らし、平和をもたらしたという議論が強い説得力を持っています。 「絶対兵器」核兵器はそれ以外とどう違うか 広島と長崎への原爆投下は、大きな衝撃をもたらしました。核兵器が世界に与える影響を具体的に考え、いち早く明らかにしたのが卓越した文民戦略家バーナード・ブロディです。 1946年に出版された彼の編著書「絶対兵器」は、原爆投下から半年以内