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安倍政権は2%の物価上昇目標を掲げている。それにより、日本経済がデフレを脱し、インフレ経済に舵を切... 安倍政権は2%の物価上昇目標を掲げている。それにより、日本経済がデフレを脱し、インフレ経済に舵を切ることは、経済全体にとっては望ましいことだ。だが、安倍首相は10年前の自民党幹事長当時、「インフレ経済下では年金をカットする」という悪魔のようなカラクリを仕組んでいた。 どういうことか。物価が上昇すれば、相対的に通貨の価値は下がる。もし年金額が固定されていたとしたら、当然、年金受給者の生活は苦しくなる。そこで、かつては物価の上昇率に応じて毎年受給額を増やしていく「物価スライド」という制度が導入されていた。 しかし、2004年の年金改正で、「物価スライド」は破棄され、新たに「マクロ経済スライド」が導入された。インフレ率から「スライド調整率(厚労省は0.9~1.4%を見込む)」を引いた改定率を毎年適用し、年金額を決める制度だ。 たとえば、安倍政権が目論む物価2%上昇、スライド調整率1%が実現したと
2013/09/10 リンク