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社会学者の古市憲寿氏が、対談で外食費が安いのが日本型福祉だと言った*1ことについて、困惑が広がって... 社会学者の古市憲寿氏が、対談で外食費が安いのが日本型福祉だと言った*1ことについて、困惑が広がっている。どうも古市氏は福祉と経済厚生の改善の見分けをつけていない。 公的な支援を受けても、競争的市場の結果で物価が安くても、人々の生活は良くなる。つまり経済厚生が改善するわけだ。しかし、福祉と言う場合は私的便益の結果ではなく、公的配慮によってもたらされたものだと考えることが多い*2。ゆえに社会通念上は、営利企業の行動を福祉とは言わないようだ。 ただし、古市氏が完全に突拍子もないとは言えないようだ。社会政策学者イエスタ・エスピン=アンデルセンの福祉レジーム論では、福祉を生産・供給する主体は政府だけではなく、市場や地域や家族も含まれることになっている。日本型福祉を評価する上で、物価水準も考慮すべきと言うのは理解できる。 もっとも福祉レジーム論を土台にしても、古市氏の議論には違和感が残る。労働規制が強
2013/12/26 リンク