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「夏」をテーマにした萌え作品を集めて、萌理賞なるもの出すらしい。応募は締め切ってしまった。が、触... 「夏」をテーマにした萌え作品を集めて、萌理賞なるもの出すらしい。応募は締め切ってしまった。が、触発されて自分は自分の萌えを描くことにした。 「図書館」 いつもは暇を持て余しているジイサンバアサンばかりの図書館に、中学生くらいの女の子が入ってきた。肩まである髪をたなびかせながら。 美人というよりは、かわいい。この子は何を借りにきたんだろう。僕は気になった。 女の子は歩いていく。 入り口から向かって右には蔵書を検索するための端末がある。そしてその先に本棚が並んでいる。 女の子は一番最初の棚を眺め始めた。哲学の棚だった。 大学生ならレポートのために調べ物をすることだってあるだろう。でも、その女の子はどう見ても中学生だ。自由研究だろうか。いや、自由研究に哲学を選ぶなんて、あるのだろうか。 僕はしばらく考えたあと、心の中でつぶやいた。 「──よく分からないけど、がんばれ」 この作品を書くにあたって一
2006/07/03 リンク