話が飛ぶ人は体内に複数の時間が流れているーーADHD当事者の作家が描くエッセイ『あらゆることは今起こる』

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話が飛ぶ人は体内に複数の時間が流れているーーADHD当事者の作家が描くエッセイ『あらゆることは今起こる』

小学校1年生のときの教室。クラスメイトたちの当たり前を、自分だけがさっぱり理解できず、それを周囲に... 小学校1年生のときの教室。クラスメイトたちの当たり前を、自分だけがさっぱり理解できず、それを周囲には悟られないように平静を装いながら、内心はげしく動揺している。もしかしたら自分は気づかないうちに、どこかに存在する「並行世界」に迷い込んだのかもしれない。そう思うと、次第に怖くなってくる。小説家・柴崎友香の『あらゆることは今起こる』は、そんな「小説の始まり」のようなエピソードから始まる。でも、これは「小説」ではない。2021年9月にADHD（「注意欠如多動症」）の診断を受けたという柴崎が書き下ろした、発達障害をめぐるエッセイだ。医学書院の「ケアをひらく」シリーズに収められているのだが、そのコンセプトにたがわず、ひじょうに平易な言葉遣いで、発達障害の特性を知ることができる。著者自身が発達障害についての考えを深める過程と並行して書かれていて、ADHDという言葉を耳にしたことはあっても、充分に考え

ueshin 「「人間」は「今ここ」にしか存在できない。にもかかわらず「人間」は「今ここ」に存在しない「あらゆること」を想像できる」　人間はその空想を現実にあると思い込みすぎている。仏教と神秘思想の直球テーマ。

2024/07/05 リンク

poipoi3 著者は「人それぞれ」で体験や困難は個人的なものと述べているのにADHD当事者は複数の時間が流れているから話が飛ぶとミスリードするタイトルつけるの？私はADHD傾向あって話が飛ぶけど認識する時間は常に一つだよ

misochige 「話が飛ぶ人」≒「ADHD当事者」であるとタイトルに書いてあるわけじゃないけど、この書き方が「消防署の方から来ました」に近しい（わざと相手を騙そうとしていると思われても仕方ない）事には気づいてほしかった

doko ゲームしたりネットしたりしてる時間はすこんと忘却スポットに陥る。要するにその時間は死んではないけど生きてもないんだな。姪がずっとiPad見てて、あれだと多分、生きてた思い出が残らんと思う

gcyn 『本書はあくまでも個人的なADHDの観測記録である。柴崎が自戒を込めて「人の体はそれぞれ違う」と繰り返すとおり、体験や困難はあくまでも個別的なものだ』『複数の時間』『それは私の小説そのものである』

cinefuk 無関係なブコメを書くな！と時々お叱りを受けるのだけど、ぼくの中では記事から連想したことを書いてるんだよな。自覚できてないけど、ほかの人から見ると極めて非常識な行為なのかも知れない（ごめんね、改めない）

ADHD

aceraceae なんかわかる。しかも思考がどんどん枝分かれしていくのにワーキングメモリ小さいから今ここで言及しておかないとってのもあって。

osugi3y 量子力学の多世界解釈も視点の移動というふうに捉えるとなるほど確かに見る視点によって世界は複数存在するとも言える。

2024/07/06 リンク

misarine3 なんとなく複数の時間が流れてるって言いたいことはわかる。色んなことをいっぺんに考えて、わたしはいつでも今までのことを世界史年表みたいに認識している。

fishe 本文中かブコメに言及があるかと思ったら出てないぽいので書くと、ADHDの監督が撮った、世界線と時空を飛びまくって展開する映画の名前がまさに「Everything,Everywhere,All at once.」です。アカデミー賞受賞。

pointy ADHDは神経伝達物質が弱いことが原因であるので普通の人より想起の川の底が浅く枝分かれしやすい。普通の人が一本の川に対してADHDは木の葉のように枝分かれした川のイメージ。多分両方に良いところはある。

seachikin 単純に自分の発した声を聞いてないんじゃないかな。声に出してみると思ってたことと何か印象違うみたいなことよくあるので自分の声も聞いてもう一回脳内に入れつつ次の話の流れ組み立ててる。歌の音程調節と一緒。

edam ＞ある場所の過去と今。誰かの記憶と経験。あるできごとをめぐる複数からの視点。複数の人物の視点や、同じ人物の違う時間の視点、ある場所に起きたいろんな時代のできごとを場所や人の中に重ねるように書いてきた。

unnmo “「それぐらいなら、誰にでもあるからだいじょうぶ」という（おそらく）善意の言葉は、当事者の困難の存在をないことにしかねないから危険”ほんとうにそう

gaikichi どうやら自分は多動性気質らしいと理解して以降、意識して「中間過程を飛ばさずに」話すように気を付けてるつもりだが、それでもよく周囲から「何言ってんだこの人？」と思われてる…

pixmap 複数の思考の線が同時に流れてたり、文脈が勝手に生まれたり消失することはとあるけど、それを「複数の時間」と認識したことはないな。たぶん普通の人よりも複数の線が「すこし」現れたり消えたりしやすいだけ。

sakstyle 柴崎友香エッセイについての書評だが、タイトルの「話が飛ぶ人は体内に複数の時間が流れている」は伊藤亜沙さんの言葉、というややこしさ。

Dursan ワシの感覚だと「スタンド、キングクリムゾンにいたずらに時間を消し飛ばされる」という感じなのよね。例えばモノの在り処がわからない時は、それを手放した時間を消し飛ばされてるって感じ。

raitu “「誰にでもあるからだいじょうぶ」、「そんなふうに見えないからだいじょうぶ」という、一見優しげな言葉の背後にこそむしろ、「違うこと」は悪いこと、「同じであること」は良いこと、とする旧弊な価値観”

twwgot "「人間」は「今ここ」にしか存在できない。にもかかわらず「人間」は「今ここ」に存在しない「あらゆること」を想像できる。それはわたしたちにとっての薬であり毒であり、スーパーパワーであり呪いである"

sippo_des 人間それぞれ違うのに同じ言語で語ろうとするので齟齬とズレと勘違いが発生するんだ。思考とか、感情とか、多用する人と最近良く会うけどどうでもいいよと思ってる

ryotarox 複数の時間という短期記憶のキャパの機序から、一本の時系列ではなく針飛びしたようなメモリを再生する結果、ザッピングになってるのでは。

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