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注射薬のオゼンピックは、インスリンの分泌を促す、消化プロセスを遅らせる、食欲を減退させる、食べも... 注射薬のオゼンピックは、インスリンの分泌を促す、消化プロセスを遅らせる、食欲を減退させる、食べものへの興味を鈍らせるなど、さまざまな働きをもつ体内のホルモンをまねて作用する。(PHOTOGRAPH BY JAAP ARRIENS, NURPHOTO/GETTY IMAGES) オゼンピックやウゴービ、マンジャロなどの薬が近年、大きな話題になっている。2型糖尿病や肥満の治療における有効性が研究で示されたためだ。一方、2023年12月に学術誌「Cell Metabolism」に掲載された新たな研究により、このタイプの薬には、体全体の炎症を抑える働きがあることが明らかになった。全身の炎症を抑えるシグナルを脳に送り出させる作用が示唆されている。 同時に、「GLP-1受容体作動薬」と呼ばれるこれらの薬が、アルツハイマー病やパーキンソン病といった神経変性疾患や自己免疫疾患など、幅広い病気の治療に役立つ