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駅前にある煮締めた色をした居酒屋のカウンター。友人Nといつものようにホウレン草のおひたしからにじ... 駅前にある煮締めた色をした居酒屋のカウンター。友人Nといつものようにホウレン草のおひたしからにじみ出た液体で熱燗を薄めてはじびじび啜っていると、入り口の引き戸が開いた。50代と思しき男が重い足取りで入ってきてカウンター中央に腰を下すや、メニューも見ずに「焼き鳥。何でもいいから焼き鳥2本な」と注文する。その瞬間、店のオヤジが小さな声をかけた。 「お客さんだいぶ酔ってるね……。今日は帰った方がいいよ」 口に運びかけた私の盃が止まった。その中でエメラルド・グリーンに染まった正体不明の汁が揺れる。ちらりと横の客を一瞥すると、確かに前傾姿勢でまぶたも落ち気味。瞳は新弟子が入る湯船の残り湯ぐらいに濁っていた。ブコウスキー級に酔っているのは間違いないが、こう簡単に事実上の入店拒否してもよいものか。客も「なに?」と言いたげに顔を上げる。 しかし普段は口数が少なく、競馬の話しかしないオヤジの口調があまりに毅