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福岡県糸島市で昨年、イチゴをつくり始めた平田謙次さんは就農する前、いわゆる「転勤族」だった。「銀... 福岡県糸島市で昨年、イチゴをつくり始めた平田謙次さんは就農する前、いわゆる「転勤族」だった。「銀行に勤めていたときは2、3年ごとに転勤になりました。子どもが学校に慣れたと思ったら、また転勤です。これからは、ずっと糸島にいようと思います」。平田さんは晴れ晴れとした表情でそう語る。 今回は新しいタイプの農業経営を紹介するのが目的ではない。農業を中心とする昔ながらの暮らしが充足したとき、おそらくは普遍的に持つであろう価値がテーマだ。例えば、平田さんは就農前に80歳代の老夫婦のもとで栽培を学んだが、奥さんは平田さんにこう話したという。「この年まで農業をやって来て思うけど、世界旅行に行くより、イチゴをつくっていたいよ」。 「ずしっと来ました」。平田さんの感想だ。 なぜイチゴなのか 13年間勤めた山口銀行を平田さんがやめたのが2014年10月。銀行では法人向け融資を担当し、さまざまな経営者に会うなかで
2016/05/09 リンク