ネット上で社会学者の評判はなぜ悪いのか - 擬似環境の向こう側

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ネット上で社会学者の評判はなぜ悪いのか - 擬似環境の向こう側

こんなタイトルのエントリを書くというのは、正直、悩ましい。というのも、ぼくは社会学の正規教育は受... こんなタイトルのエントリを書くというのは、正直、悩ましい。というのも、ぼくは社会学の正規教育は受けておらず、自分が社会学者だとはちょっと名乗れないからだ（制度的な理由で学位は「法学」だ）。とはいえ、社会学部に勤務しているのは確かだし、社会学的なものに親しみもある。以下の文章は、あくまでそういう中途半端な立ち位置から書かれた「個人の感想」だということをまずは述べておきたい。ネット上での社会学の評判はよくない。大変によくない。実のところ、ネット上で積極的に発言をしている社会学者の数はさほど多くないと思うのだが、通常は社会学者だとはカテゴライズされない人も、「政治社会に関する発言をしており、かつ多くの人びとから反発を買っている人文社会系の学者」は「社会学者」とみなされてしまうことが結構ある。それではなぜ、ネット上で社会学者はこんなにも嫌われるのだろうか。社会学者が嫌いな人からは当然、

mahal 社会学者の研究が「未知を探索する学術的活動」ではなく「結論を理屈づけ権威化する党派的活動」と看做されていて、そうした活動を学問の場で行うことが、国費の横領と認識されてる向きも

2020/02/24 リンク

usomegane 「私は査読される側じゃなくてする側」「査読論文より招待論文の方が格上」とか言ってた人が招待されて書いたであろう論考が支離滅裂でフルボッコにされてたのはかなりアウトな光景だった。

2020/02/25 リンク

chikurou "論文の査読制度もろくに機能せず、コネだけで大学に職を得た頭の悪い連中が、本来ならもっと違うところに使われるべき税金を無駄に食いつぶし、社会的に有害な思いつきを垂れ流している"

white_rose 社会学に何の知見もない素人が、社会学は学問として認められないと主張し、かつネットでは声が大きいから。“社会学者をこのようにみている人たちは、以下を読んでもたぶん時間の無駄” ←たぶんこれも読まない。

khtno73 プロ倫や自殺論の昔から、社会学が社会調査や統計で「科学的に社会事象の相関を明らかにする試み」とすれば、調査統計なしで発言する「社会学者のテレビコメンテーター」は成立し得ないはずだ。じゃあ古市ってなに？

nemuiumen 研究対象や内容が大衆にも理解できる気がしてしまうものであることも原因ではないか。社会学の定義や事績を説明できない人が頓珍漢な学者を例に学問全体を馬鹿にするのは滑稽ではある。

by-king 医者が医学についてツイートすれば、専門家の見解と扱われるし、｢※個人の意見です｣は通用しないし、適当な事を書けば批判にさらされるだろう。社会学者が社会を語る事はこれと同じだが、その自覚はあるか？

Josetzky 当方、社会学叩きに怯える社会学専攻卒。お世話になった教授や研究で参照した学者など、まともな先生は声が大きくなく、粛々と研究をしている印象です。よく公衆の面前に出てくるアレはごく一部のヤバい人です。

korimakio 地道に調査研究する学者より評論家モドキのコメンテーターの方が目立ってしまうのは可哀想ではある/香山リカがあと10人いたら心理学も同じ目にあっていたのでは

asakura-suguru-64214002 ある意味で、経験社会学の限界、ある社会学者が「社会はこうだ」と示しても、無数の個別性の「社会はこうだ」がある結果、普遍的に認識を作ることが難しくなっている。相対主義、それはあなたの感想ですねなど

2022/11/16 リンク

wideangle 学位持ってる人の専門外の思いつきレベルの話を(特定の論調にある)Webメディアの編集者が面白がって書かせたりするからこじれるというのがありそうな気がしている……何でも屋で書いちゃう人も問題かもしれない。

2022/04/12 リンク

tick2tack “個人としての立場と専門家としての立場を都合よく使い分けているとみえるかも”　読者に期待するよりそう見られにくい方法を模索していくのが良いのだろう

2020/02/28 リンク

shidho 「肩書背負ってTwitterやるのは馬鹿」っていうのはだいたいのユーザーに身についているリテラシーなのだけど、それに不満を覚えるのはやっぱり馬鹿のはじまりじゃないかな。

2020/02/27 リンク

rAdio 自らの学術的な行動が、まさにその対象に影響を与え、ひいては自らの立場をも揺るがすことすらあり得るということへの想像力の欠如があるというか、そういう学問なんだからもっとロジック整えれば良いのに、とは。

kurokawada 他の分野に比べて社会学分野は、マスコミあがり教員や運動家あがり教員の割合があまりにも大きすぎる。そういう人らのせいで、博士までいって真面目にコツコツやっている人の常勤職の席が削られている現状がある。

salmo ３．１１以降の科学技術社会論、通称STSはエア御用wikiを嬉々として称揚したり、それはもう酷いものだったがな。お気持ちベースのダブスタ活動家を排除できない時点でシステム的に健全さを確保しようがない。

2020/02/26 リンク

KoshianX ここに書かれてるようなことが理由じゃないと思うけどなあ。言ってしまえば「反社会学講座」にきちんと反論できる材料どころか裏付けになってしまった人たちが多すぎた、ということなのでは。

IkaMaru 『反社会学講座』は古市憲寿みたいなのをとっちめるにはまだ有効な視座になり得ると思うけど、ただSNSをやってるだけで放言屋と一緒にされる学者にとってはとばっちり以外の何物でもないなあ

David334 政治活動家を兼任しているようなタイプの社会学者が結構いて、そういうタイプの人に対して学界が甘すぎるのでは？あとネット上に限った話ではないと思われ

eirun 数学者が高校数学程度の問題に頓珍漢な受け答えをしたとき、それを「個人の感想」と言い張れば数学者としての能力にケチがつかないのかな？つくでしょ。人文系でも同じことでは。

piripenko “この文章は1時間ぐらいで書いたが、論文を１本書くには通常、数か月から数年の準備が必要になる。したがって、この文章もそういうものとして受け止めてくれると嬉しい” 流れ弾を受けやすくて大変そう。乙です。

wuzuki 社会学は文学から派生したのに、文学は叩かれないよなぁ。/ 上野千鶴子は研究者よりも運動家として評価が高い。/ 建築学とかでもトンデモ論は出てたりするので、話題が部外者に目に入り易いか否かは大きいと思う。

paradisemaker 論文も書かずにネットでハシャいで食うしかない炎上芸人が目立つからでしょう。そんな連中を担いで仕事回すメディアも悪いと思うよ。

tasukuchan “「政治社会に関する発言をしており、かつ多くの人びとから反発を買っている人文社会系の学者」は「社会学者」とみなされてしまうことが結構ある。”

Taqm “論文の査読制度もろくに機能せず、コネだけで大学に職を得た頭の悪い連中が、本来ならもっと違うところに使われるべき税金を無駄に食いつぶし、社会的に有害な思いつきを垂れ流している” 秀逸なまとめ

sadamasato 単に反フェミニズムの連中が曲解して集団リンチしているだけだよ。反フェミニズムの人たちに理性と正義感がないのが原因。

kotobuki_84 「社会学者を名乗って大暴れした狂人数名のお陰で、社会学者という肩書きのイメージが毀損した」という話に思える。宮崎勤と「オタク」の関係、あるいは宗教テロリストとイスラム教の関係に近いっちゃ近い。

goadbin 最近はジェンダー論だけど10年くらい前の社会学者の炎上ネタは若者論だったのが影響しているのでは。あとアニメ、漫画とかサブカルチャーに強引に意味づけしようとしているのも原因かも。/学者というか評論家要因も。

snobbishinsomniac 気に入らない言葉を発する「社会科学者」を「社会学者」と呼んで悪魔化しているだけだよね。男女差別に異を唱えると「フェミニスト」と呼ばれているのと同じ。

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