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カミカゼ・タクシーという言葉があるなら、その運転手にこそふさわしい呼び方だった。ある外国企業とジ... カミカゼ・タクシーという言葉があるなら、その運転手にこそふさわしい呼び方だった。ある外国企業とジョイント・ベンチャー・プロジェクトを始める打合せのために、我々は空港からタクシーを拾ったのだった。目的地まで何分かかるかたずねたら、運転手は答える代わりに猛スピードで走り出した。高速道路を時速120km以上で飛ばしながら、混み合う車の列を、ほんの10cm間隔ですり抜けて走る。 「寿命が縮むかと思ったよ。」目的地について、助手席からふらふらになって降りた営業部長はそう言った。「ガイドブックには約40分って書いてあったが、たった15分で来たものな。」 初顔合せの相手と組んでプロジェクトを始める時の気分は、初めての外国でタクシーに乗る時の緊張に、少し似ている。道は分からず、言葉はロクに通じず、しかも荷物も時間も相手に任せきるしかない。ひどい回り道をされて、余計な運賃を請求されるケースも多い。かのカミカ
2007/09/24 リンク