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世界中から依頼が絶えない超人気建築家、隈研吾氏の人生の血肉となった本、2冊目は、上野千鶴子の『家父... 世界中から依頼が絶えない超人気建築家、隈研吾氏の人生の血肉となった本、2冊目は、上野千鶴子の『家父長制と資本制』。家父長と専業主婦の共犯関係で資本制が成立しているという主張に、大いにうなずく。建築もその資本制の罠に組み入れられている、と自覚する契機となった。 梅棹さん、上野さんとシンポジウム登壇 前回、僕の3冊の1冊目として、梅棹忠夫さんの『サバンナの記録』を挙げました。実は生前の梅棹さんと、お目にかかったことがあります。1993年に、梅棹さんが館長を務めておられた国立民族学博物館のシンポジウムに、社会学者の上野千鶴子さんと一緒に登壇させていただいたのです。 その8年前の85年、ニューヨークのコロンビア大学留学中に、単行本デビュー作となる『10宅論』(ちくま文庫)を書きました。バブル前夜に日本で流行していた住宅様式について、「清里ペンション派」「カフェバー派」というように、勝手な呼び名を与
2022/06/06 リンク