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「アーレントと黒人問題」 [著]キャスリン・T・ガインズ 全体主義の生成にレイシズムが果たした役割... 「アーレントと黒人問題」 [著]キャスリン・T・ガインズ 全体主義の生成にレイシズムが果たした役割を指摘した哲学者ハンナ・アーレント。本書はその思想に黒人差別が一貫して存在したと告発する。 1957年、アメリカで人種統合が進められる中、アーカンソー州リトルロックの高校に入学した黒人の登校を、白人群衆が実力で阻もうとした。事件を論じたアーレントは、社会的地位の上昇をもくろむ黒人たちが、我が子を白人に同化させようと人種統合校に入れたと決めつけ、子どもの尊厳をひどく傷つけたと批判した。実際には黒人の親たちは、レイシズムに屈せず生き抜く訓練として決死の思いで子どもを送り出していた。 アーレントはユダヤ人として無数の差別を経験したが、その経験は黒人問題の洞察には生かされなかった。レイシズムを批判的に分析した『全体主義の起源』でもアフリカ人は非理性的な存在として描かれ、ヨーロッパ人による虐殺は理解可能
2024/12/08 リンク