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訓読 >>> 妹(いも)らがり我(わ)が通ひ道(ぢ)の細竹薄(しのすすき)我(わ)れし通はば靡(な... 訓読 >>> 妹(いも)らがり我(わ)が通ひ道(ぢ)の細竹薄(しのすすき)我(わ)れし通はば靡(なび)け細竹原(しのはら) 要旨 >>> 妻のもとへと私が通う道に生い茂っている細竹の群れは、せめて私が通るときには靡いて平らかになれ、細竹の原よ。 鑑賞 >>> 「草を詠む」歌。「妹らがり」の「ら」は、親しみを表す接尾語。「がり」は「が在り」の約で、いる所。「細竹薄」は、小竹の群生。「我れし」の「し」は、強意の助詞。「靡け」は、平らかになれ。細竹原は、その葉で脚などが切れるような危険な道なき道であるため、細竹薄に靡けと言っています。 『古事記』景行天皇条の、ヤマトタケルの死後、その魂が白鳥となって飛んで行くのを追いかける后や子たちが「その小竹(しの)の苅り杭に、足切り破れども、その痛きを忘れて、哭きて追はしき」という場面に細小竹が見られます。そのときの謡は、「浅小竹原(あさじのはら) 腰なづむ