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山口県水産研究センター(山口市)が、赤潮を用いたアサリの稚貝育成に取り組んでいる。漁業被害をもた... 山口県水産研究センター(山口市)が、赤潮を用いたアサリの稚貝育成に取り組んでいる。漁業被害をもたらす「海の悪役」をエサにしてアサリを育てるという大胆な発想で、全国でも初の試みだ。各地でアサリの人工種苗の研究が進められているが、エサが少なくなる梅雨時期の成長鈍化が長年の課題だった。センターは「今回の研究で光明がさした。資源回復につなげたい」としている。 稚貝育成に用いられるのは、県内で発生する赤潮の主要な原因である「ヘテロシグマ・アカシオ」。九州南部で被害が相次ぐ「シャットネラ」よりも毒性が比較的弱く、梅雨期でも培養できる。県内では真夏を除いた5~11月に発生しやすく、1ミリリットルあたり5000個以上で注意報が発令される。今シーズンはヘテロシグマによる警報、注意報が県内の瀬戸内海側で計3回発令された。 赤潮は養殖魚が死ぬといった被害を出すが、アサリなどの二枚貝はむしろよく肥えるといった通説
2010/11/01 リンク