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中国が西沙諸島周辺海域に巨大な海底油田掘削装置(オイルリグ)を移動させ、5月初めからこれを阻止し... 中国が西沙諸島周辺海域に巨大な海底油田掘削装置(オイルリグ)を移動させ、5月初めからこれを阻止しようとするベトナムの艦船と衝突やにらみ合いを繰り返している。4月のオバマ米大統領のアジア歴訪直後だ。「中国が米国の口出しは認めないとばかり、強硬姿勢に出た」という筋立てが語られる。わかりやすい解説なのだが、それだけでは十分に説明のつかないことも多い。 なぜ、5月10、11日の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議直前という時期を選んだか。外交的には最悪の時期だった。いずれベトナムとの対立は避けられなかったにせよ、数日、時期をずらせば、国際会議で南シナ海問題が最大の焦点となり、外相声明や議長声明で「重大な懸念」が表明される事態を招くことにはならなかっただろう。
2014/05/16 リンク