注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
代々木といえば日本共産党。政党の歴史と土地の記憶が、これほど強く結びつく例は珍しい。敗戦の直後、... 代々木といえば日本共産党。政党の歴史と土地の記憶が、これほど強く結びつく例は珍しい。敗戦の直後、焼け野原の代々木駅に降り立つと、目に飛び込んだのは「共産党本部」と屋根に大書きした木造の党本部だったという。商店街と軒を連ねる風景は地域の「名物」だ。阪神大震災を機に近代的なビルに建て替えられた党本部を御厨貴・東大教授が訪ね、その来し方行く末を考える。 ◇再現された「古き良き学校」 理論の党から「恐竜」へ脱皮なるか 戦前の共産党(注1)に権力の館はなかった。そもそも安住の館すらなかった。すべてが非合法活動の世界なのだから。関係者の下宿や温泉地の旅館などに、集まっては散り、散っては集まるといった案配だ。だから議会政治の外にあって官憲の弾圧にさらされながら活動を続けた共産党を、「天眼鏡のなかのとかげを恐竜とまちがえてはならない」と、政治学者の升味準之輔は看破している。 しかし、外に対しては特高の監視
2009/10/02 リンク