(2024/08/05) 追記
ICANNで動きがあったため、新しく記事を書きました
asnokaze.hatenablog.com
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IETFのdnsop WGで .internal ドメインを予約する「The .internal TLD.」という仕様が、GoogleのWarren Kumari氏によって提案されています。
DNSに関しては詳しくないのですが、ざっと読んだので簡単にメモ。
.internal
.internalというドメインを内部的に使用しているという方もおられるでしょう。
.internal TLDは、ICANNの「DNS名前衝突ブロックリスト」に含まれており、gTLDになることはありません。その事に関しては以下のINTERNET Watch様の記事が詳しいです。
萌えドメインなのに……「anime.moe」の登録をICANNが禁じている理由とは -INTERNET Watch Watch
しかし、この.internalはIANA(ポート番号や識別子を管理する組織)には登録されていません。現在ドメイン名で特別に予約されているドメインは、.exampleや.localなどがあります。一覧はIANAのWebページから確認できます。
.internal の予約
すでに.internalは使用されており、root DNSへもクエリが漏れてるのだとは思いますが
DNSのプロトコルとして .internalを内部利用のために予約する提案が「The .internal TLD.」です。
この提案では、背景、なぜ他の登録済みドメインを利用しないのか、DNSSEC利用時の取扱、それぞれの.internalの扱いについて書かれています。
利用者/オペレータ/レジストラの.internalの扱いは以下のようになるようです
- アプリケーション及びソフトウェアの作者は .internal を特別に扱う必要はありません
- キャッシュDNSは .internal を特別扱いしても良いです。ローカルのゾーン情報を使用すべきですが、権威サーバにフォワードしても良いです。
- 権威サーバは .internal を特別扱いしてはいけません。ローカルでのみ特別な意味を持ちます。
- DNSオペレータは、.inteenal へのクエリはグローバルなものでないことに注意し、外部にリークされることに注意してください。
- DNSレジストリ/レジストラは .internal を登録する要求を許可してはいけません。
すでにdnsop WGメーリングリストですでに議論はあったようですが、ドラフトは出たばっかりですのでまだまだ議論が続くことでしょう。