スタジオ・アジールの憂うつ

  

週１回の稽古、なんとか続いております。
演劇の稽古ではなくなってしまっている事が残念ですが、
何もやらないよりはマシと自分に言い聞かせ、
なんとか続けている次第です。

自宅練習をほとんどしない、
というか出来ない自分が悪いのですが、
タップの技術の方も遅々として向上しません。
それでも思い出した時に、
なかなか出来ない中級レベルの技を１つ練習してたのです。
良くしたもので、最近は少し出来るようになってきました。
人様に見せられるようなレベルではないですが。

またしても、ですが、
昨年の今頃は、この技の実現は絶望的と思っていたのです。
それが数ヶ月前ごろですか。
ある日、急に１回だけ出来ました。

面白いもので、それから急にやる気も出てきまして、
数十回に１回、十回に１回と成功率も上がってきました。
先週の稽古から集中して稽古するようにしたら、
今は平均して５割・・・は言い過ぎかもしれませんが、
５回に２回ぐらいの割合なら成功するようになってきました。
昨日は３〜５回の連続も出来るようになり、
調子づいている次第です。

・・・いや、普通の人が集中して練習したら
タップを始めて数週間、数ヶ月、長くても１年もあれば
できる技のはずなんですけどね。
無精な中年男というのは、何をやるにしても
人より時間がかかるものだなあ、としみじみしています。

・・・いや、それはさておき演劇なんです。
僕がやりたいのはそっちなんです。
どのみちやれるのは一人芝居だけなんだから、
さっさと台本を書いてやればいいのに、
なかなか台本が進まないでいます。
自由に書いてみようと書き始めてみると、
ついついセリフの掛け合いが始まってしまうのです。
一人芝居にならないのです。そこでストップしてしまう。

そんなこんなでブラブラしながらも
今、１本のあらすじはほぼ出来ているんです。
ただ、とっかかりのモチベーションを高めるのに苦労しています。
もう場所取りをして公演日を決めた方がいいのかも、と
思い始めているところです。

・・・相変わらず、ですね（笑）。  

昨日はいつもの稽古日。
相変わらず筋力、持久力のなさに
情けない思いをした稽古でした。

エアロビを取り入れるなど、少しは考えてやってますが、
内容というか生活自体を抜本的に考え直さなきゃいけないかも。
今のままだと何も変わらず、
だらだら続けていくだけになりそうな気がしています。

それでも面白いもので、タップについては
稽古を休む前にはまったく出来なかったことが、
再開した今、急にコツがつかめたように思えて、
わずかながら出来るようになってきた事もあります。

なんなんでしょう。
時間が経つことで苦手意識が薄まったり、
自分の中の余計な力が抜けたり、
こうすれば出来るはず、などという思い込みや
こだわりをすっかり忘れてしまったせいなのかもしれません。

タップとかマイムとか、常に練習は必要だと思うのですが、
たまには、文章やカレーや豚バラ大根と同じように、
「寝かす」ことが必要なのかもしれません。

寝かすことでより熟成されたり、
新たな局面が見えてきたりすることもある。
寝かし過ぎてダメになることもありますが（笑）。

なにはともあれ、一つだけは嬉しいことがあった稽古でした。