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できない事は置いといて・・・

2011年07月27日

音楽とか絵画とかには
本当に知識もこだわりもないので、
かなり謙虚に向き合うことができると、
一応、自分では思っております。
もちろん、合う合わないはありますが。

しかし一方で、これが演劇となると、
そんなに経験も知識もないんですが、
他のジャンルのものよりは多少知識があって、
そのために妙なこだわりとかもあって
謙虚に、素直に観ることができないのです。

所詮、素人の芝居を観てるのに、
あそこはどうだの、ここはどうだのと
何かしら一言、厳しく言いたくなってしまうんですね。
自分ではできないくせに、ねえ。

んで、他人の演劇に対して
エラそうな事を言ってしまうと、
じゃあ、自分はどうなんだ、ということになる。
言ってしまった限りは、
自分の中で、自分が理想とするレベルに近い物を
必ず出さないといけなくなってしまう。

これがまたキツイんですね。

いや、やらなきゃいけないのは
分かってるんですよ。
でも、今、やはりそこまで突き詰めて
作品づくりをする気力も体力も時間もお金もない。
すると、「これじゃ人前に出せない。だから止めよう」と
そういうことになってしまいがち。

しかし、それも困ったちゃんなんですよね。
結局、いつまでも「やらない」「やれない」と
逃げ口上ばかり言ってしまうんです、私は。
それで自己嫌悪に陥るということを
何年も繰り返しております。

今年は5月に何とか1本やれましたが。
実は、その5月の公演をやるにあたっては
いろいろ考えるところがあったんです。

身近に一人、紙芝居をライフワークにして頑張る
お年寄り(と言っていいのかどうか)がみえるんです。
これがまた、はっきり言ってしまいますが、下手なんです。
声はデカイけど、間は悪いし、活舌は悪いし、
なにより聞かされる客の身を考えていないのでは、
と思わされることがよくあります。

自分の基準だと「普通、これは舞台に乗せられないだろう」と
思ってしまうくらいのレベルなんですが、
そのお年寄りは気にしていません。
とにかくトライします。
んで、失敗しても、あまり気にする素振りがありません。
他人の評価なんぞも気にしていないようです。
「良かった」という評価しか耳にいれないようです。

なんかね、その人を見ながら
「いんじゃない、こういうのも。素人なんだから」と
思ったんですね。
「何にもやらない俺より、
 下手でも何でも、とにかく『やる』この人の方がえらい!」と。

もちろん、限界までレベルアップする姿勢は
大切だと思うんですが、
ただの凡人の自分にできることなど限られているわけで、
期限が区切られていれば、
達したいレベルに到達しないこともありうるわけです。
実際そうでした。

でも、それでいいじゃん、と思ったんです。

観客から得る評価は、それはそれで重要だけど、
それだけで活動しているわけじゃない。
好きでやってんだから、
今、自分ができる範囲で、できる範囲のレベルの
芝居をやるという選択肢も十分ありだと、
そういうふうに開き直りました。
それですごく楽になりました。

演劇活動をしているって言いながら、
結局、自分の作品が他人の目にさらされる事がない、という
状況もなんだか矛盾していましたし。

そんなこんなで、5月公演に踏み切ったわけです。
自分としては非常に悔いのある、不満足な公演でしたが、
できるだけの事はした、という気持ちはありました。
・・・正直いっぱいいっぱいでした。

皆さんからは愛のこもった良い反応や声をいただき、
また次もやろうという気になれました。
悪い評価もきっとどこかにあるんでしょうが、
私のもとには聞こえてこないので、
無いことにしています(笑)。

下手でもなんでも、自分の理想とかなりかけ離れていても、
できない事は置いといて、
まずはできる事をやるというのも、時には大事。
それをパワフルなお年寄りから学んだというお話でした。  

Posted by ねた at 12:12Comments(2)演劇などあれこれ

くどいようですが宣伝を・・・。

2011年07月03日

今日はたくさん汗をかいたので、
ビールがとてもおいしかったです。
ベルギービールもおいしいですが、
日本の普通のビールもこういう時は好きです。

ビールを初めて「おいしい」と思ったのは大学1年のとき。
入学して、演劇研究会に入って、すぐ公演があって、
そこでリヤカーにいっぱい荷物を積んで運んで、
めちゃくちゃ汗をかいたその晩。
まったく苦さを感じませんでした。
あれ以来、ビール無しではいられなくなりました。

んで、その公演からこれまで、
長い間、演劇活動に関わるようになりました。
ひょっとしたら、あのビールのうまさが、
僕を演劇活動に引きずり込んだのかもしれません。

さて、そんな感じで始めた演劇で、
毎晩のように酒を一緒に飲みながら、
演技やスタッフワーク、劇場スタッフとの付き合い方など
いろいろ教えてくれた先輩が
高山で一人芝居をすることになりました。

くどいかもしれませんが、ここでもう一度宣伝させてください。

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佐藤剛史一人芝居
『2011 A Space Odyssey in Takayama』

日時/7月5日(火)夜7時30分開演
場所/こどものほんや「ピースランド」ギャラリー
チケット/ワンドリンク付き1200円
問い合わせ/オオツカ090-4409-8935、[email protected]

チケットはピースランドさんでも扱ってます。
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佐藤さんは、静岡県を中心に活動している
演劇団体「伽藍博物堂」の主宰です。
脚本から俳優まで、高校演劇の指導や
市民向けワークショップなどもやってみえます。
伽藍博物堂や佐藤さんの活動を知りたい方はこちらへ。
伽藍博物堂 http://garan-garan.com/
裏座長 http://urazacho.eshizuoka.jp/

さて、「A Space Odyssey」というのは
カフェやレストランなどでも演じる、佐藤さんの一人芝居企画。
15分ほどの短編を3〜4本上演する形式でやってみえます。

通常は会場を見てから、その日の演目を決めるそうで、
今回もどの演目をやるか、はっきりと決まってませんが、
一応、最近リクエストの多い『日吉町原発』と
『大人の会話』の2本は演じる予定と聞いてます。

『日吉町原発』は、原発増設説明会の進行役になった役場の男が
町民とのやりとりに四苦八苦する話。

『大人の会話』は、30歳を越えた一人娘から
「会ってほしい人がいる」と言われた父親が、
いざ娘のアパートへ行くと、娘は仕事で遅れることになり、
「会ってほしい人」といきなり2人きりにされてしまう話。

気軽に演劇を楽しんでいただきたいと思います。
少しでも興味を持たれた方は、ぜひご覧ください。
よろしくお願いします。  

Posted by ねた at 22:08Comments(0)演劇などあれこれ