はてなダイアリーの頃は、誤字を見つけたらコメント欄で「ここ間違ってますよ」と指摘して、すぐに修正される――そういうほのぼのとしたやり取りがよくあった。
アップする側も「人に見せるのだから」とセルフチェックをしてから投稿していた。
でも今は違う。
Yahooニュースに出てくる「エキスパートライター」の記事ですら、誤字脱字や変換ミスが一つや二つじゃなく見つかる。
それを指摘しようものなら「野暮だ」「マウント取りだ」と受け取られてしまうので、誰も言わない。
しかしそれだけならまだ誤字指摘はできる。
ややこしいのは、誤字が「意図的」かもしれないという点だ。
コピペ盗作を見抜くために、わざと誤字を残している可能性がある。ある程度アクセス集める記事は自動コピペされてアフィブログや誘導サイトに利用されたりするから。
AI学習への嫌がらせとして誤字をしている可能性もある。みなが誤字や誤変換をそのままにしておけば学習精度は下がりアウトプットの正確性も落ちるから。
そう考えると、もはや「誤字指摘文化」なんてものは成立しない。