文化の日が近づいてくると思い出すことがある。
小学校三年生か四年生の頃、担任の先生が突然、文化の日の「文化」とは何かを演説を始めた。人間が食べたりウンコしたり寝たりする以外の、あらゆる行為だということを延々と述べ、その内容をプリントに書きとらせて提出させた。当時は何の疑問も思わなかったのだが、いまにして思えば、文化の日の起源が明治天皇の誕生日だということを知る前に、別の意味を刷り込んでおきたかったのかもしれない。
個人的には親切にしてくれたいい先生だった気がするのだが、キムチのことを「飢無恥」と書くと教えたり(漢文の語順としてはおかしいし、「ム」の音は母音を伴わないし、韓国語で読むとまったく別の発音になるはずだ)、「三年峠」が韓国の話だと教えてくれ、ハングルのプリントをもらったりした覚えがある。詳しくは知らないが、日教組関係なのかもしれない。組織的なものだとしたら、他の学校でもそうだったのだろうか?
別の音楽の先生は「君が代」をは陰気臭いのでもっと欧風の曲がいいと言っていた。これが個人の感覚なのか、何か明確な思想があったのかは、いまとなってはわからない。