銭形平次とルパン三世の銭形警部、どっちの知名度が上だろうか。
俺はアラフォーだからさ、銭形平次という時代劇があったことくらいは知ってるのね。祖父母がテレビを見ていたとかいう記憶はないけれど、小さいころに触れた作品のいくらかで銭形平次ネタが扱われていたのだと思う。内容とかはあやふやだけどな。江戸時代の岡っぴきかなんかで銭を悪人に投げつけるんでしょ。
だからFFのアビリティ「ぜになげ」も、ああ銭形平次のやつね、と普通に通った世代でもある。でも、本当言うとドラマは見たことないし、どんな俳優が演じていたのかも何も知らない。ルパン三世の銭形のとっつぁんのほうが親しみがある世代でもある。それでも、知った順は銭形平次→とっつぁんだった。
俺より年上の、例えば親の団塊世代なんかだと、明らかに銭形平次の知名度が圧倒的だ。それはまあわかるんだけど、俺より若い世代はどんなふうにして「銭形平次」を知っていくのか、これがわからない。銭形のとっつぁん、コナンの服部平次、FFのぜになげ、この3つを知っていても「銭形平次」にはなかなかたどり着かないのではないだろうか。物語が読まれているわけでもなく、時代劇が放送されているわけでもなく、現役の若いクリエイター自体が「銭形平次」に直接触れてきていないのだ。
もはや10代20代は「銭形」と聞いても「とっつぁん」しか思い浮かばないのではないかと思うのだ。もはや銭形平次という元ネタは通じなくなったように思うのだ。
そんなことを言い出したら、アルセーヌ・ルパンや石川五右衛門なんて戦前の人だって知っている人は少ないのではないか。
オマージュだとわかるかどうかでおもしろさの幅が変わるよね でもそれがわからない層も楽しめるのがいい作品だよ これからの人にはこれからなりのおもしろいものが出来てくると言い...