・介護保険が出来た時点で日本の財政は火の車だったので、医療保険や年金のように採算度外視の異常な低保険料高リターンな設定になっていない
これは違う。かつて介護保険制度が始まった当時は今では考えられないほど「儲かる」ように作られていた。
というか本気で介護保険制度を成り立たせようと思ったらそれまでの介護業界の規模では需要をカバーできるわけがないから、圧倒的に「儲かる」制度を作ることによってあちこちから魑魅魍魎を呼び寄せて、どこもかしこも介護業界に参入させて、なんとか需要に供給を間に合わせた。
それこそコムスンとか。ワタミの介護とか。あの人達が「世間の役に立ちたくて」事業を始めるわけ無いじゃん。「圧倒的に甘い汁が吸えると聞いて」駆けつけた人達に決まってるじゃん。実際そうなんだし。
ただ、ホントにめちゃくちゃ甘い制度だったので、案の定ズル賢い企業や利用者達に架空請求ギリギリのやり口やホントにただの架空請求や、全く不必要なサービスを山盛りに積み上げたり、あとは逆に家族同居の高齢者の家庭で実際は必要ないはずの掃除や買い物代行のようなサービスを山ほど入れるという、もはや介護でもなんでもないただのお手伝いさんのようなケースで介護保険をごっそりいただいてホクホクするケースが相次いで、当然ながら保険制度の見直しが迫られた。
そして何度かのルール改定を経て、今では流石にえげつない抜き方はできなくなった分、必要な介護もケース次第で入れるのが難しかったり、そもそも介護者への還元がカッツカツなまでに絞られた介護保険が作られた。なう。ってわけで。
ま、これはあんまり言いたくないけど、コイズミさんは当時、わざと初めの介護保険制度をダダ甘にしたんじゃないかって思うね。
あとは野となれ山となれ、問題が紛糾する頃まで自分が居るわけでなし、あとに残るのは「小泉が介護保険を始めた」という偉大な名声のみ。ウマウマ。みたいな。
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