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ドイツの最高峰のZugspitze(ツークシュピッツェ、2962m)の近くにHöllental(ヘレンタール、地獄の谷)という谷があります。まずはそこに位置する渓谷を歩き、そしてその先に位置する山小屋まで友人と歩いてきました。


歩いた日 2019年9月21日


まずはガルミッシュ=パルテンキルヒェンまで列車で移動です。
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ガルミッシュ=パルテンキルヒェンに到着したら、ツークシュピッツェ鉄道に乗り換えです。
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ツークシュピッツェ山までこの列車で移動できます。グライナウ駅まではバイエルンチケット有効。


Hammersbach(ハンマースバッハ)で下車します。Hammersbach駅(約772m)
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雲一つないいいお天気。ほとんどの方はツークシュピッツェまで乗車されるようでした。


駅から歩いて数分、バス停があったのですが、バスがちょうど一台やってきてそこで大勢の方が下車。そして皆同じ方向へと歩きだしてびっくりでした。
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前と後ろに集団で、こういうのに歩き慣れてないのでちょっと落ち着かない気分に(汗)。
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ジャケット脱いでリュックに入れたりしたりしてる間に距離ができ、団体さんとはやっと適度に離れて歩くことができました。
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川の流れの音が心地よかったです。
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ヴェッターシュタイン山脈の山々を前方に見ながら歩きます。
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駅から約一時間弱で渓谷の入り口に到着です。
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左奥の小屋の右側で入場料(大人5ユーロ)を払います。復路も同じコースで戻る場合はチケットをもう一度見せる必要があります。右の方は有料トイレで50セント。


ここから渓谷のコースがスタート。かなり濡れると聞いてたのでレインジャケットをここで着ます。
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既に水が勢いよく流れてます。
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時々トンネルの中を通ります。
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道も場所によってはそれなりに濡れてるので、
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滑らないように注意しながら歩きます。
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レインジャケット着てて正解でした!
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トンネルの中、外側、どちらも歩けます。
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トンネルの中でも時々濡れたので、どうせ濡れるのなら外を歩いた方がいい感じでした。
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この勢いのある水の流れは、見ててちょっと恐怖さえ覚えました。
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外の通常の道に出てきました。
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しばらく歩くと、反対側に、復路で歩く予定の階段が見えてました。
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この時はこれが遠くに小さく、”梯子”に見えてしまってて、歩けないかも?と思ってました(^^;


トリカブト
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渓谷を通り過ぎた後はひたすらと上って行きます。
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アルパインバターカップ Alpen-Hahnenfuß (Ranunculus alpestris)  キンポウゲ科
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傾斜が段々と緩くなってきて山小屋も近いのが分かってきました。
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荷物運搬用のロープウェイの線がこの先で終わりのようなので、山小屋もあの辺り。
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山小屋、見えてきました。駅から約2時間20分。
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Höllentalangerhütte (1381m)、宿泊、食事休憩ができます。


一番右端の、とんがりが二つある山の左後ろ側の山。その一番右端がツークシュピッツェの山頂(2962m)になります。
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ズームで。左上に山頂十字架。私たちも乗ったツークシュピッツェ鉄道、もしくはロープウェイで山頂付近まで行くことができます。
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この日もそうみたいでしたが、雲一つないお天気の時は山頂、レストランは満杯で大賑わいだそうです。ロープウェイでは、バイエルン側、チロル側、両側から登れるようになってます。私はまだ行ったことないです(^^;


山小屋の外の席はまだ空席がたくさんあったので、混む前に食事休憩をすることにしました。
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左は私のベーコンクヌーデルとザウアークラウト。右は友人のカイザーシュマーン
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どちらも山小屋では典型的なメニューです。


飲み物はラードラーで。
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徐々に人が増えてきて、外の席は満席状態になりました。中にもたくさんの席があります。
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ここからツークシュピッツェ山頂までは黒丸印(上級者向けコース)で6時間となってました。
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このお天気だと、高いお金出して鉄道などに乗って山頂まで行く価値はありそうです。
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タカネカラクサナズナ Gämskresse (Hornungia alpina) アブラナ科
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アルパイン・トードフラックス Alpen-Leinkraut (Linaria alpina) ゴマノハグサ科
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下りです。途中までは同じ道を下ります。
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この時間でもたくさんの人とすれ違いました。ジーンズ、スニーカーという、軽装の人も多かったです
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復路の階段、道が見えてきました。
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本では赤丸印(=中級者向け)、道標では黒丸印(=上級者向け)となってるので、歩くべきか迷いましたが、普通に歩かれてる方が多かったので私たちもこの道を選ぶことに。結果的には、赤丸印(=中級者向け)で十分な道でした。


分岐点を過ぎ、橋を渡って向こう岸へと進みます。
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遠くからはボロボロに見えてた階段もしっかりしてました。
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ワイヤーロープが設置されてる箇所が続きますが、道幅は十分にあるので歩きやすかったです。
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とても珍しい白いリンドウ。
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階段と、
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ワイヤーロープ設置の道が続きます。
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左側が切れ落ちた道が続きますが、道幅はずっと十分にあるので怖さもありません。
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橋が見えてきました。往路で歩いた渓谷の上を横切るように設置されてます。
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この橋が怖かった!(>_<)橋はしっかりはしてるのですが、下を見る勇気がありません…。
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なんとか撮った一枚。中央下付近に、渓谷での水の流れと往路で歩いた道が見えてます。
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ドキドキしながら橋を歩き終え、また登山道が始まります。
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眺めのよい道に出ました。
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右側、山にちょっと隠れてますが、電車を乗り換えたガルミッシュ=パルテンキルヒェンの街になります。
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ほとんどの方は渓谷の道を往復するのか、こちらの道を歩いてる人は僅かでした。
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往復違う道で歩いた方が私は楽しく感じるので、この日はここを歩いてよかったと思ってます。
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バス停のある場所に下りてきました。駅は近いです。
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ハンマースバッハ駅に到着。
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またツークシュピッツェ鉄道に乗って、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンで地元行きの列車に乗り換えです。
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この日歩いた距離は約13.8㎞、累積標高は上りで約683m、下りで約902m。スタート、ゴール地点は同じですが渓谷内でGPSが何度も”計測不能”になってたのでこの差が出てしまったようです。
快晴の中、山頂は目指さずに山小屋までの歩き。でも渓谷歩きがとても楽しくて、この日も満足な歩きができた一日となりました。

Moosenbach沿い歩きでアカシカの雄叫びを聞く

Lamsenjochhütte(1953m)

comment iconコメント ( 2 )

こんにちわ。楽しそうですねぇ..岩が多い山のようですが歩いてみたいなぁ。さすがにアルプス本場ですね..山での楽しみ方が身に付いている感じもします。大きなレストランとかアチコチにありそうで、そこまでは軽装でも可能なようですね。鉄道やバスを利用して登山口へ向かう人が多いようですね。日本ではごく一部の山でしか利用できませんね。自家用車使わないから安心してビールも飲める?

名前: 野付ウシ [Edit] 2019-10-03 19:35

コメントありがとうございます♪

★野付ウシさん
こんにちは!
今回のこの山が属する山脈は岩の多い山が多いです。
でも歩きやすいように道ができてる山も多くて、そこに食事ができる山小屋があるといつも賑わってるところが多いです。
こちらの人は食事ができる山小屋まで歩くというスタイルが好きみたいで、それはやっぱり食事ができる山小屋、アルム小屋が多いからかもです。
公共の交通機関を利用しての山歩きという本も何冊かあるので、週末の早朝の電車は山歩きの格好の方がほとんどです。
はいっ、ビールが飲める、これも車でないと遠慮なく楽しめます(笑)。

名前: アルペン猫 [Edit] 2019-10-04 04:26

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