ドキドキ!プリキュア・第22話『ピンチに登場!新たな戦士キュアエース!』感想
アン王女を救出する為に、再度トランプ王国に乗り込んだマナ達。
その最中で、レジーナが身を挺してマナを救おうとした行為を通じて、マナ達とレジーナは、本当の友達になりました。
アン王女とレジーナをキングジコチューの魔の手から救い出し、無事に大貝町に戻って来たマナ達。
父に反抗して逃げて来て、行く当ての無いレジーナを、マナは自宅へ招待しました。
マナの家族の優しさや、マナ達との触れ合いを通じて、愛を学んだレジーナ。
しかし、それは同時に、レジーナの胸を刺す疼きとなりました。
放逐した筈のレジーナを連れ戻せと言うキングジコチューの命により、レジーナを連れ去ろうと企むジコチュートリオ。
レジーナを守る為に奮闘する、マナ達。
友達が傷付く姿を目の当たりにして、胸を痛めるレジーナ。
其処に、キングジコチューの幻影が。
『ジャネジーを受け入れれば、その胸の痛みは消える』
しかし、ジャネジーを受け入れる事は、マナ達との友情を失う事を意味しました。
「私!パパの事が好き!でも、マナ達の事も大好きなの!!」
キングジコチューが見せる偽りの優しさと、マナ達との友情に揺れるレジーナ。
苦しみの果てに、彼女が選んだ結論は――?
「お帰りなさいませ。皆様、ご無事で何よりでした。」
アイちゃんを抱きながら、激しい戦いの末、何とか大貝町に戻って来る事が出来たマナ達を出迎えたセバスチャン。
いつもより大分マッチョですが、いざと言う時の戦闘準備でもしていたのでしょうか?
命辛々生還し、一息吐くマナ達。
しかし、アン王女は未だ氷漬けのまま、目覚めていません。
「お姫様の眠りを目覚めさせるには、王子様のキスで決まりでしょ!」「えっ!?」
「ジョーさん!お願いします!!」
六花の意見にギョッとする真琴を置いて、ジョーがアン王女にキスする事を笑顔で勧めるマナ。
「えっ?僕がかい…?」と、困惑の表情を見せるジョナサンでしたが、周囲の空気に押され、キスをする事に。
その様子を、少し恨みがましく見詰める真琴。恥ずかしがりながらも、目が離せない六花。
申し訳程度に目隠ししながら、バッチリ見るつもりのマナ。何だか良く解っていないレジーナ。
そしてありすは、刺激の強いシーンを見せない心遣いをするセバスチャンにより、しっかりと目隠しされていました。
妖精達の態度は、少しボンヤリしているランスを除き、おおよそパートナーと同じ反応です。
なお、アイちゃんは、まだこの状況を理解していない為か、とても楽しそうです。
しかし、周囲の期待に反して、アン王女の目は覚めず、氷が溶ける事もありませんでした。
氷柱を触ったランスとラケルによると、「身を守る為に氷の鎧を纏ったのかも?」との事です。
この中で炎の技を使えるメンバーは居ない為、現状では手も足も出せません。
再びアン王女が攫われかねない事態に備えて、ジョナサンは『秘密の場所』で、アン王女と一緒に雲隠れする事にしました。
「何処に?」と訊くマナに、「それは、君達にも秘密にさせて貰うよ。」と、秘密めいた口調で躱すジョナサン。
その怪しげな仕草に、真琴は不信感を顕わにしました。
真琴の心境はきっと、「私の(大切な)アン王女に何かするつもり!?」と言った感じなのでしょう。
――『アンお姉ちゃん大好き』な真琴って可愛いなぁ、と改めて思いました。
「じゃあ、後の事は頼んだよ。」アイちゃんを連れて、アン王女と一緒に何処かへと消えたジョナサン。
マナ達がソリティアを後にした時はもう、カラスが鳴く夕暮れでした。
「あ~あ!これから、どうしうようかな~?」
「あんな風に飛び出して来ちゃって、パパの事、本気で怒らせちゃった。」
努めて明るく振る舞いながら、ソリティアの軒先のベンチに座るレジーナ。
「謝ってももう、許してくれないだろうな…。」
寂しそうに呟いたレジーナに、「パパの事が、大好き?」と訊くマナ。静かに首肯するレジーナ。
六花が「あんなに酷い目に遭わされたのに?」と訊いても、「だって、私のパパだもん…。」と、父への思慕を止めません。
「私も、レジーナの事が大好きだよ。レジーナが私を助けてくれた時、レジーナの優しい想いが伝わって、とっても嬉しかったよ!」
レジーナの隣に腰掛け、嬉しそうに微笑むマナ。
「私にも伝わったわ。あなたの気持ち。有難う。マナを、助けてくれて。」
「まこぴ~!」真琴の言葉に、目を輝かせるマナ。
「有難う。レジーナ!」「私にも、伝わりましたわ!」
マナだけでなく、真琴や六花、ありすにも感謝され、目を潤ませるレジーナ。
そんな彼女にマナは、笑顔でこう告げました。
「大好きな気持ちは、絶対伝わるんだよ!だから、パパへの想いも、絶対伝わる!」
「じゃあ、帰ろう!」
「わたしにはもう、帰る場所が…うわぁ!」
マナの言葉に困惑する暇も無く、マナに手を引かれるレジーナ。
そしてレジーナは、マナの自宅に招待されました。
「…と言う訳で、暫くウチに泊めて下さい!お願いします!!」
「…お願いします。」
家族にレジーナの滞在許可を申請するマナ。
マナに倣い、マナの家族に頭を下げるレジーナ。
宗吉さんを始め、健太郎さんとあゆみさんは、マナのお願いに苦笑しながらも快諾。
健太郎さんはレジーナの顔を覗き込み、「そういう時は食べるに限る!」と、レジーナを笑顔で受け入れました。
「さあ!召し上がれ!」
今日の相田家の夕飯は、特製オムライスと、ポタージュとサラダのセットメニュー。
オムライスを一口食べた瞬間、「美味しい!」と舌鼓を打つレジーナ。
「でしょでしょ!パパのオムライスを食べると元気が出るんだ!」
「フン!ワシに言わせれば、まだまだだ!」
「あら?私はもう、お父さんのオムライスを超えてると思いますけど?」
「何だと!?」「まあまあ!じゃあ今度、レジーナに審査して貰おうよ?」「えっ?私が??」
「良かろう。レジーナちゃんなら、依怙贔屓せんからな?」
「あゆみが褒めてくれるのは、何も夫婦だからって訳じゃあ…。」
「それもありますけど!」
ガクッと項垂れる健太郎さん。その様子に釣られて笑うマナ。
マナの笑顔に釣られて微笑む、相田家の人達。
マナの家族の団欒を見て、レジーナの心はポカポカと温かくなりました。
そして同時に、胸の苦しみを自覚しました。
「わぁ!マナ可愛い!!」風呂上りなのか、パジャマに着替え、マナの幼い頃の写真を眺めるレジーナ。
幼い頃のマナの様子は、お転婆で食いしん坊の印象を受けました。
この後、少し勝気な少女になり、ありすが虐められた一件を境に、研鑽を積んで、現在のマナに成長しました。
初期の感想にも度々書きましたが、マナが現在の性格を形成するまでの経緯を、じっくりと知りたいと思いました。
「私には、パパとの想い出が全然無いなって思って…。」
「あんまり、お父さんとお出掛けしなかったの?」
寂しそうに呟くレジーナに、父親との想い出の詳細を訊くマナ。
しかしレジーナの答えは、意外なモノでした。
「どうだったかな…?」「覚えてないの?」
「うん…。思い出そうとしても、頭の中がモヤ~っとなって…。」
キングジコチューを父と認識している筈なのに、父との想い出が一切思い出せないレジーナ。
彼女の記憶が、何らかの理由で一部、或いは全部改竄されている事が、この時点でほぼ確定しました。
レジーナの出自の謎が、また一つ増えました。
彼女は一体、何者なのでしょうか?
「不思議シャル…。」レジーナの答えを聞き、不思議がるシャルル。
「だったら、パパとの想い出は、これから作って行けば良いんじゃない?」
「パパを怒らせた」と不安がるレジーナを安心させるかの様に、優しく提案するマナ。
「好きって気持ちは、絶対伝わるんだよ!」と、自信たっぷりです。
「よし!落ち着いたら、一緒に会いに行こう!レジーナのレジーナの気持ちを、私も一緒に伝えたい!」
「うん!」
マナに励まされ、元気を取り戻したレジーナ。夜も更け、2人は寝る事にしました。
シャルルの布団は、六花のお手製でしょうか?
マナが眠りそうになった瞬間、枕を抱えたレジーナが飛んで来て、「一緒に寝てあげる!」と、マナの布団に潜り込みました。
レジーナの笑顔を間近で眺め、嬉しそうに微笑むマナ。2人は仲良く手を繋いで、一緒に眠りに就きました。
その頃、大貝町の上空では、キングジコチューの命により、レジーナを連れ戻す為に飛ぶ、ジコチュートリオの姿が。
キングジコチューの我儘さに辟易する、イーラとマーモ。
しかしベールは、「プリキュアと心を通わせたレジーナを悪に染めれば面白そうだ。」と提案。
その言葉を受け、イーラとマーモは面白そうに同意。
3人の魔の手が今、レジーナに襲い掛かろうとしています。
翌日。天気も快晴に恵まれ、ピクニック日和。
マナ達はレジーナを励ます為に、健太郎さんの運転で海に向かいました。
海に到着し、健太郎さんの掛け声で海まで競争するマナ達。
海辺で駆け回ったり、貝殻を拾ったり、砂の城を建築したりと、楽しそうな5人。
シャルル達もまた、浜辺で日光浴を楽しんだりして、初夏の海を満喫していました。
ビーチバレーをした後は、東屋で皆で楽しい昼食。
食後は、ありすの淹れる紅茶が出来るまで、のんびりと待つ一同。
以前は一瞬たりとも待てなかったレジーナが、ありすが紅茶を淹れてくれるまで大人しく待っています。
これはきっと、マナ達と過ごす一時が満ち足りているからだと思います。
そして、夕暮れ。
ピクニックが終わり、帰り支度を終えたマナ達は、皆で砂浜で座ってのんびりとしていました。
「レジーナ、ピクニックどうだった?」「うん!すっごく楽しかった!」
「海って何だか、気持ちが落ち着く。」
レジーナの穏やかな笑顔を見て、「良かった!」と微笑むマナ。
「僕は、心が迷って進めなくなった時、こうして海に来るんだ。そして、何処までも続く空と海を見て、こう思うんだ。」
「この海は、世界と繋がっている。この空は、果てしない宇宙と繋がっている。だったら、ちっぽけな事で迷ってないで、ちょっとずつで良いから前に進んでみよう…って。」
「ちょっとずつで良いから、前へ…。」
健太郎さんの言葉を、胸に刻む様に呟くレジーナ。
この言葉がきっと、今後のレジーナの心を支える大切な言葉になるのでしょう。
そして、この後のマナにとっても…。
「なーんてね!カッコつけちゃったかな~!」と照れ笑いする、健太郎さん。
「良いんじゃない?たまにはカッコ良いパパも!」
「マナちゃんのお母様は、そういう所が好きになったのですね?」
娘とその親友にからかわれ、苦笑する健太郎さん。
「また、胸がポカポカする…。でも…苦しい。」
微笑み合うマナ達の様子を見て、また胸が温かくなると共に、痛みを覚えるレジーナ。
その痛みの意味に気付くのは、すぐ後の事です。
家に帰る直前に、浜辺を背景に記念撮影を撮る一同。
カメラのタイマーをセットして、撮影場所まで駆け寄ろうとした瞬間、転んでしまったマナ。
咄嗟に気付き、抱き抱える健太郎さん。
こうして撮れた記念写真は、健太郎さんが大きな魚(マナ)を釣り上げて、その大きさに一同が驚いている様な構図になりました。
『私も、こんな風にパパと仲良く出来たら良いのに…。』
仲睦まじいマナと健太郎さんの姿を見て、少し寂しそうな笑顔を見せるレジーナ。
其処に突然、ジコチュートリオが乱入して来ました。
「何なんだ、君達は!」怪しげな一団からレジーナを庇う為に、イーラの前に立ち塞がる健太郎さん。
しかし、「人間は引っ込んでな!」と突き飛ばされ、岩肌に身体をぶつけて気絶してしまいました。
六花が健太郎さんが気絶しているだけだと確認し、安心するマナ。
そして、マナの号令で一同はプリキュアに変身しました。
ジコチュートリオの攻撃を受け、苦戦するキュアハート達。
そして、キュアハートがベールの攻撃で吹き飛ばされた瞬間、レジーナは胸を押さえて苦しみ出しました。
友達が攻撃される度に痛む、レジーナの胸。
キュアハートがベールの不意打ちを食らう直前、その危機を知らせる為に、マナの名を叫びました。
「マナ!みんな~!!…うっ!」
友達の身を案じ、駆け寄るレジーナ。その最中、レジーナを襲う、更なる胸の痛み。
レジーナの脳裏には、マナ達と過ごした時に感じた温かい感情の記憶が、次々と浮かびました。
「何…?この胸の苦しみは?さっきも同じ痛みが…!何で??」
「それは…お前が、愛を知ったからだ…!」
「パパっ!」レジーナの叫びを聞き、キュアハート達が顔を上げると、其処にはキングジコチューの姿が。
それは、キングジコチューが復活した訳では無く、ただの幻でした。
しかし、愛に目覚めたレジーナの心を揺さ振るには、それだけで充分でした。
怪しげな闇の竜巻でレジーナを覆い、プリキュア達の侵入を阻む、キングジコチュー。
彼は、愛に目覚め、父の愛情を求めるレジーナの心を利用し、言葉巧みに、レジーナを再び悪の道に引き摺り落とそうとしていました。
レジーナの胸の痛みの正体が、愛だと明かしたキングジコチュー。
「そんな下らぬ感情は捨てて、帰っておいで。」
しかし、父に捨てられたレジーナは、その言葉に反発しました。
「済まなかった…。許しておくれ。私にはお前が必要なんだ…。」
「私の可愛い娘…。私だけの、レジーナ。」
父の言葉を聞いた瞬間、胸を押さえるレジーナ。そして、自分の気持ちを、直接伝えました。
「でも私…マナ達の事も好き!どうして良いか解らないの!」
幼気な娘の言葉を聞き、「可哀想に…。」と呟くキングジコチュー。
そして、「ジャネジーを受け入れれば、苦しみも消えて、もっと強くなれる。」と、ジャネジーを受け入れる様に唆しました。
「さあ、受け取っておくれ。これがパパから、お前へのプレゼントだ。」
稲光と共に、レジーナにジャネジーを注入するキングジコチュー。
「うわあああああ!!!!!」
その瞬間、レジーナのプシュケーが一部、闇に染まりました。
この時点で、少なくともレジーナが、人間である事が証明されました。
「本当だ…。苦しみが消えてく…。でも…。」
レジーナの脳裏に浮かんだのは、マナ達との楽しい想い出。
マナが自分に向けてくれた笑顔が、心から消えようとしている。
それに気付き、必死に抵抗するレジーナ。
――しかし、キングジコチューのジャネジーの前では、その抵抗は通じませんでした。
「ああ…。やっぱり私は、パパが好き。そのパパと私を引き裂いたのは…プリキュア!!」
一気に心を闇に浸食され、衣服までもが黒く染まるレジーナ。
全てが終わった時、レジーナの瞳は再び、怪しい赤色に染まっていました。
「レジーナ!!」竜巻が消え去り、レジーナの無事を確認した瞬間、歓声を上げるキュアハート。
しかし、次の瞬間、レジーナから発せられた声は、今迄とは違う冷たい響きを湛えていました。
「あ~!何かスッキリした感じ。――消してあげる。」
いきなりキュアハート達を襲う、怪光線。その威力に、ジコチュートリオも驚きを隠せません。
「レジーナ…何が…?」
「多分、キングジコチューが、邪悪な力を植え付けたのよ!――自分に従わせる為に!」
キュアソードの推測を聞き、ショックを受けるキュアダイヤモンドとキュアロゼッタ。
そしてキュアハートは、キングジコチューの卑劣な手口に、強い憤りを覚えました。
しかし、その言葉はレジーナの心には届かず、レジーナから無慈悲な攻撃を受けて、キュアハート達は倒れてしまいました。
「レジーナ、話を聞いて!」「もう、あなたは必要ないの。」
「私には、必要だよ!!レジーナは、大切な友達だもん!!」
「友達?」キュアハートの悲痛な叫びに、首を傾げるレジーナ。
まるで言葉が通じないレジーナに、力を振り絞って立ち上がりながら、説得を試みるキュアロゼッタとキュアダイヤモンド。
「そうです!私達は、もう友達です!!」
「この間、キュアハートを助けた事、忘れたの!?」
「ん?」なおも首を傾げるレジーナに、立ち上がったキュアソードが、自分の気持ちをぶつけました。
「あの時、私もレジーナの事、本気で友達だって思えたのに…!あの時の気持ちを取り戻して!レジーナ!!」
――しかし、4人の叫びはもう、レジーナには届きませんでした。
マナ達のレジーナに対する友情を、自らの攻撃だと定めたレジーナは、冷酷な笑顔を湛えて、躊躇いなく4人を攻撃しました。
傷付き倒れながらも、なお、レジーナを信じたいプリキュア達。
キュアソードの提案で、レジーナに『ラブリーフォースアロー』を浴びせ、ジャネジーを浄化する作戦を決行する事になりました。
この一撃に、全てを託して――。
決意を込めて、レジーナに向けて矢を放とうとする4人。
矢を放てば、レジーナは元通りになるかも知れない。
でも、もしかしたら…。
土壇場で矢を降ろすキュアハートに、驚きを隠せないキュアダイヤモンド。
「私…やっぱり出来ない!!」
今迄、どんなに周囲が絶望に包まれていても、決して諦めようとしなかったキュアハート。
しかし今、大切な友達を傷付けてしまうかも知れない恐れが、彼女の心から、希望を奪ってしまいました。
「おバカさん!」闇の竜巻を放ち、プリキュア達を変身解除に追い込む、レジーナ。
「さよなら。偽りの愛の戦士・プリキュア!!」
頭上に掲げた巨大な闇の光球で、止めを刺そうとするレジーナ。
「レジーナ…やめて…!――レジーナ!!!!!」
恐らくマナが初めて放つ、絶望の叫び。
その瞬間、何処からともなく、アイちゃんの「きゅぴらっぱ~!」という叫びが響き、5つのロイヤルクリスタルと共に、謎の道具が現れました。
レジーナの攻撃を打ち消す、赤い光。そして、空の彼方から現れたのは、謎めいた戦士でした。
「愛の切り札・キュアエース!!」
マナ達のピンチを救った、謎の戦士・キュアエース。(CV:釘宮理恵さん)
5人目のプリキュアが登場すると予告され、話の展開からレジーナかアン王女かと思われましたが、果たして何者なのでしょうか?
次回、必見です!!
※突如現れた謎の戦士・キュアエース。
登場に5つのロイヤルクリスタルが必要な点から、召喚獣っぽい印象を受けます。
果たして彼女は、人間なのでしょうか?
また、今回プリキュアにならず、敵に戻ってしまったレジーナ。
赤いロイヤルクリスタルを発現させたのは彼女なので、きっと何らかの展開が待っていると思います。
次回は、レジーナがジコチュートリオに連れ戻されたショックで、マナが泣き崩れるそうです。
今迄挫けた事の無い彼女が、一体どうやって『愛を取り戻す』のか、とても気になります。
キュアエースの正体はさて置き、マナ達とレジーナの友情の行方がどうなるのか?
それが今一番、僕が気になっている事です。
マナ達とレジーナが友情を取り戻して、楽しく夏休みを過ごす様なシーンを、一刻も早く観たいです。
さて、後数時間で次回の放送が始まります。
(※便宜上、この感想を書き始めた日時を、完成の時刻にしています。)
ジコチュー側の新幹部と思われる2人の動向と共に、キュアエースがどう動くか、楽しみにしています。
その最中で、レジーナが身を挺してマナを救おうとした行為を通じて、マナ達とレジーナは、本当の友達になりました。
アン王女とレジーナをキングジコチューの魔の手から救い出し、無事に大貝町に戻って来たマナ達。
父に反抗して逃げて来て、行く当ての無いレジーナを、マナは自宅へ招待しました。
マナの家族の優しさや、マナ達との触れ合いを通じて、愛を学んだレジーナ。
しかし、それは同時に、レジーナの胸を刺す疼きとなりました。
放逐した筈のレジーナを連れ戻せと言うキングジコチューの命により、レジーナを連れ去ろうと企むジコチュートリオ。
レジーナを守る為に奮闘する、マナ達。
友達が傷付く姿を目の当たりにして、胸を痛めるレジーナ。
其処に、キングジコチューの幻影が。
『ジャネジーを受け入れれば、その胸の痛みは消える』
しかし、ジャネジーを受け入れる事は、マナ達との友情を失う事を意味しました。
「私!パパの事が好き!でも、マナ達の事も大好きなの!!」
キングジコチューが見せる偽りの優しさと、マナ達との友情に揺れるレジーナ。
苦しみの果てに、彼女が選んだ結論は――?
「お帰りなさいませ。皆様、ご無事で何よりでした。」
アイちゃんを抱きながら、激しい戦いの末、何とか大貝町に戻って来る事が出来たマナ達を出迎えたセバスチャン。
いつもより大分マッチョですが、いざと言う時の戦闘準備でもしていたのでしょうか?
命辛々生還し、一息吐くマナ達。
しかし、アン王女は未だ氷漬けのまま、目覚めていません。
「お姫様の眠りを目覚めさせるには、王子様のキスで決まりでしょ!」「えっ!?」
「ジョーさん!お願いします!!」
六花の意見にギョッとする真琴を置いて、ジョーがアン王女にキスする事を笑顔で勧めるマナ。
「えっ?僕がかい…?」と、困惑の表情を見せるジョナサンでしたが、周囲の空気に押され、キスをする事に。
その様子を、少し恨みがましく見詰める真琴。恥ずかしがりながらも、目が離せない六花。
申し訳程度に目隠ししながら、バッチリ見るつもりのマナ。何だか良く解っていないレジーナ。
そしてありすは、刺激の強いシーンを見せない心遣いをするセバスチャンにより、しっかりと目隠しされていました。
妖精達の態度は、少しボンヤリしているランスを除き、おおよそパートナーと同じ反応です。
なお、アイちゃんは、まだこの状況を理解していない為か、とても楽しそうです。
しかし、周囲の期待に反して、アン王女の目は覚めず、氷が溶ける事もありませんでした。
氷柱を触ったランスとラケルによると、「身を守る為に氷の鎧を纏ったのかも?」との事です。
この中で炎の技を使えるメンバーは居ない為、現状では手も足も出せません。
再びアン王女が攫われかねない事態に備えて、ジョナサンは『秘密の場所』で、アン王女と一緒に雲隠れする事にしました。
「何処に?」と訊くマナに、「それは、君達にも秘密にさせて貰うよ。」と、秘密めいた口調で躱すジョナサン。
その怪しげな仕草に、真琴は不信感を顕わにしました。
真琴の心境はきっと、「私の(大切な)アン王女に何かするつもり!?」と言った感じなのでしょう。
――『アンお姉ちゃん大好き』な真琴って可愛いなぁ、と改めて思いました。
「じゃあ、後の事は頼んだよ。」アイちゃんを連れて、アン王女と一緒に何処かへと消えたジョナサン。
マナ達がソリティアを後にした時はもう、カラスが鳴く夕暮れでした。
「あ~あ!これから、どうしうようかな~?」
「あんな風に飛び出して来ちゃって、パパの事、本気で怒らせちゃった。」
努めて明るく振る舞いながら、ソリティアの軒先のベンチに座るレジーナ。
「謝ってももう、許してくれないだろうな…。」
寂しそうに呟いたレジーナに、「パパの事が、大好き?」と訊くマナ。静かに首肯するレジーナ。
六花が「あんなに酷い目に遭わされたのに?」と訊いても、「だって、私のパパだもん…。」と、父への思慕を止めません。
「私も、レジーナの事が大好きだよ。レジーナが私を助けてくれた時、レジーナの優しい想いが伝わって、とっても嬉しかったよ!」
レジーナの隣に腰掛け、嬉しそうに微笑むマナ。
「私にも伝わったわ。あなたの気持ち。有難う。マナを、助けてくれて。」
「まこぴ~!」真琴の言葉に、目を輝かせるマナ。
「有難う。レジーナ!」「私にも、伝わりましたわ!」
マナだけでなく、真琴や六花、ありすにも感謝され、目を潤ませるレジーナ。
そんな彼女にマナは、笑顔でこう告げました。
「大好きな気持ちは、絶対伝わるんだよ!だから、パパへの想いも、絶対伝わる!」
「じゃあ、帰ろう!」
「わたしにはもう、帰る場所が…うわぁ!」
マナの言葉に困惑する暇も無く、マナに手を引かれるレジーナ。
そしてレジーナは、マナの自宅に招待されました。
「…と言う訳で、暫くウチに泊めて下さい!お願いします!!」
「…お願いします。」
家族にレジーナの滞在許可を申請するマナ。
マナに倣い、マナの家族に頭を下げるレジーナ。
宗吉さんを始め、健太郎さんとあゆみさんは、マナのお願いに苦笑しながらも快諾。
健太郎さんはレジーナの顔を覗き込み、「そういう時は食べるに限る!」と、レジーナを笑顔で受け入れました。
「さあ!召し上がれ!」
今日の相田家の夕飯は、特製オムライスと、ポタージュとサラダのセットメニュー。
オムライスを一口食べた瞬間、「美味しい!」と舌鼓を打つレジーナ。
「でしょでしょ!パパのオムライスを食べると元気が出るんだ!」
「フン!ワシに言わせれば、まだまだだ!」
「あら?私はもう、お父さんのオムライスを超えてると思いますけど?」
「何だと!?」「まあまあ!じゃあ今度、レジーナに審査して貰おうよ?」「えっ?私が??」
「良かろう。レジーナちゃんなら、依怙贔屓せんからな?」
「あゆみが褒めてくれるのは、何も夫婦だからって訳じゃあ…。」
「それもありますけど!」
ガクッと項垂れる健太郎さん。その様子に釣られて笑うマナ。
マナの笑顔に釣られて微笑む、相田家の人達。
マナの家族の団欒を見て、レジーナの心はポカポカと温かくなりました。
そして同時に、胸の苦しみを自覚しました。
「わぁ!マナ可愛い!!」風呂上りなのか、パジャマに着替え、マナの幼い頃の写真を眺めるレジーナ。
幼い頃のマナの様子は、お転婆で食いしん坊の印象を受けました。
この後、少し勝気な少女になり、ありすが虐められた一件を境に、研鑽を積んで、現在のマナに成長しました。
初期の感想にも度々書きましたが、マナが現在の性格を形成するまでの経緯を、じっくりと知りたいと思いました。
「私には、パパとの想い出が全然無いなって思って…。」
「あんまり、お父さんとお出掛けしなかったの?」
寂しそうに呟くレジーナに、父親との想い出の詳細を訊くマナ。
しかしレジーナの答えは、意外なモノでした。
「どうだったかな…?」「覚えてないの?」
「うん…。思い出そうとしても、頭の中がモヤ~っとなって…。」
キングジコチューを父と認識している筈なのに、父との想い出が一切思い出せないレジーナ。
彼女の記憶が、何らかの理由で一部、或いは全部改竄されている事が、この時点でほぼ確定しました。
レジーナの出自の謎が、また一つ増えました。
彼女は一体、何者なのでしょうか?
「不思議シャル…。」レジーナの答えを聞き、不思議がるシャルル。
「だったら、パパとの想い出は、これから作って行けば良いんじゃない?」
「パパを怒らせた」と不安がるレジーナを安心させるかの様に、優しく提案するマナ。
「好きって気持ちは、絶対伝わるんだよ!」と、自信たっぷりです。
「よし!落ち着いたら、一緒に会いに行こう!レジーナのレジーナの気持ちを、私も一緒に伝えたい!」
「うん!」
マナに励まされ、元気を取り戻したレジーナ。夜も更け、2人は寝る事にしました。
部屋の電気を消し、床に就くマナ。枕元には、ミニサイズの布団で寝ているシャルルの姿が。※食事中に宗吉さんと健太郎さんの料理対決の審査員が、レジーナに決定しました。
この後の展開からすると、それが実現するのは少し後になりそうですが、きっと遠からずに実現すると信じています。
また、レジーナがキングジコチューとの想い出を持っていない事をマナが不審に思わなかったのは、普段の彼女なら、有り得ない事だと思います。
これはきっと、レジーナと本当の友達になれた嬉しさで、浮かれてしまったからではないでしょうか?
シャルルの布団は、六花のお手製でしょうか?
マナが眠りそうになった瞬間、枕を抱えたレジーナが飛んで来て、「一緒に寝てあげる!」と、マナの布団に潜り込みました。
レジーナの笑顔を間近で眺め、嬉しそうに微笑むマナ。2人は仲良く手を繋いで、一緒に眠りに就きました。
その頃、大貝町の上空では、キングジコチューの命により、レジーナを連れ戻す為に飛ぶ、ジコチュートリオの姿が。
キングジコチューの我儘さに辟易する、イーラとマーモ。
しかしベールは、「プリキュアと心を通わせたレジーナを悪に染めれば面白そうだ。」と提案。
その言葉を受け、イーラとマーモは面白そうに同意。
3人の魔の手が今、レジーナに襲い掛かろうとしています。
翌日。天気も快晴に恵まれ、ピクニック日和。
マナ達はレジーナを励ます為に、健太郎さんの運転で海に向かいました。
海に到着し、健太郎さんの掛け声で海まで競争するマナ達。
海辺で駆け回ったり、貝殻を拾ったり、砂の城を建築したりと、楽しそうな5人。
シャルル達もまた、浜辺で日光浴を楽しんだりして、初夏の海を満喫していました。
ビーチバレーをした後は、東屋で皆で楽しい昼食。
食後は、ありすの淹れる紅茶が出来るまで、のんびりと待つ一同。
以前は一瞬たりとも待てなかったレジーナが、ありすが紅茶を淹れてくれるまで大人しく待っています。
これはきっと、マナ達と過ごす一時が満ち足りているからだと思います。
そして、夕暮れ。
ピクニックが終わり、帰り支度を終えたマナ達は、皆で砂浜で座ってのんびりとしていました。
「レジーナ、ピクニックどうだった?」「うん!すっごく楽しかった!」
「海って何だか、気持ちが落ち着く。」
レジーナの穏やかな笑顔を見て、「良かった!」と微笑むマナ。
「僕は、心が迷って進めなくなった時、こうして海に来るんだ。そして、何処までも続く空と海を見て、こう思うんだ。」
「この海は、世界と繋がっている。この空は、果てしない宇宙と繋がっている。だったら、ちっぽけな事で迷ってないで、ちょっとずつで良いから前に進んでみよう…って。」
「ちょっとずつで良いから、前へ…。」
健太郎さんの言葉を、胸に刻む様に呟くレジーナ。
この言葉がきっと、今後のレジーナの心を支える大切な言葉になるのでしょう。
そして、この後のマナにとっても…。
「なーんてね!カッコつけちゃったかな~!」と照れ笑いする、健太郎さん。
「良いんじゃない?たまにはカッコ良いパパも!」
「マナちゃんのお母様は、そういう所が好きになったのですね?」
娘とその親友にからかわれ、苦笑する健太郎さん。
「また、胸がポカポカする…。でも…苦しい。」
微笑み合うマナ達の様子を見て、また胸が温かくなると共に、痛みを覚えるレジーナ。
その痛みの意味に気付くのは、すぐ後の事です。
家に帰る直前に、浜辺を背景に記念撮影を撮る一同。
カメラのタイマーをセットして、撮影場所まで駆け寄ろうとした瞬間、転んでしまったマナ。
咄嗟に気付き、抱き抱える健太郎さん。
こうして撮れた記念写真は、健太郎さんが大きな魚(マナ)を釣り上げて、その大きさに一同が驚いている様な構図になりました。
『私も、こんな風にパパと仲良く出来たら良いのに…。』
仲睦まじいマナと健太郎さんの姿を見て、少し寂しそうな笑顔を見せるレジーナ。
其処に突然、ジコチュートリオが乱入して来ました。
「何なんだ、君達は!」怪しげな一団からレジーナを庇う為に、イーラの前に立ち塞がる健太郎さん。
しかし、「人間は引っ込んでな!」と突き飛ばされ、岩肌に身体をぶつけて気絶してしまいました。
六花が健太郎さんが気絶しているだけだと確認し、安心するマナ。
そして、マナの号令で一同はプリキュアに変身しました。
ジコチュートリオの攻撃を受け、苦戦するキュアハート達。
そして、キュアハートがベールの攻撃で吹き飛ばされた瞬間、レジーナは胸を押さえて苦しみ出しました。
友達が攻撃される度に痛む、レジーナの胸。
キュアハートがベールの不意打ちを食らう直前、その危機を知らせる為に、マナの名を叫びました。
「マナ!みんな~!!…うっ!」
友達の身を案じ、駆け寄るレジーナ。その最中、レジーナを襲う、更なる胸の痛み。
レジーナの脳裏には、マナ達と過ごした時に感じた温かい感情の記憶が、次々と浮かびました。
「何…?この胸の苦しみは?さっきも同じ痛みが…!何で??」
「それは…お前が、愛を知ったからだ…!」
「パパっ!」レジーナの叫びを聞き、キュアハート達が顔を上げると、其処にはキングジコチューの姿が。
それは、キングジコチューが復活した訳では無く、ただの幻でした。
しかし、愛に目覚めたレジーナの心を揺さ振るには、それだけで充分でした。
怪しげな闇の竜巻でレジーナを覆い、プリキュア達の侵入を阻む、キングジコチュー。
彼は、愛に目覚め、父の愛情を求めるレジーナの心を利用し、言葉巧みに、レジーナを再び悪の道に引き摺り落とそうとしていました。
レジーナの胸の痛みの正体が、愛だと明かしたキングジコチュー。
「そんな下らぬ感情は捨てて、帰っておいで。」
しかし、父に捨てられたレジーナは、その言葉に反発しました。
「済まなかった…。許しておくれ。私にはお前が必要なんだ…。」
「私の可愛い娘…。私だけの、レジーナ。」
父の言葉を聞いた瞬間、胸を押さえるレジーナ。そして、自分の気持ちを、直接伝えました。
「でも私…マナ達の事も好き!どうして良いか解らないの!」
幼気な娘の言葉を聞き、「可哀想に…。」と呟くキングジコチュー。
そして、「ジャネジーを受け入れれば、苦しみも消えて、もっと強くなれる。」と、ジャネジーを受け入れる様に唆しました。
「さあ、受け取っておくれ。これがパパから、お前へのプレゼントだ。」
稲光と共に、レジーナにジャネジーを注入するキングジコチュー。
「うわあああああ!!!!!」
その瞬間、レジーナのプシュケーが一部、闇に染まりました。
この時点で、少なくともレジーナが、人間である事が証明されました。
「本当だ…。苦しみが消えてく…。でも…。」
レジーナの脳裏に浮かんだのは、マナ達との楽しい想い出。
マナが自分に向けてくれた笑顔が、心から消えようとしている。
それに気付き、必死に抵抗するレジーナ。
――しかし、キングジコチューのジャネジーの前では、その抵抗は通じませんでした。
「ああ…。やっぱり私は、パパが好き。そのパパと私を引き裂いたのは…プリキュア!!」
一気に心を闇に浸食され、衣服までもが黒く染まるレジーナ。
全てが終わった時、レジーナの瞳は再び、怪しい赤色に染まっていました。
「レジーナ!!」竜巻が消え去り、レジーナの無事を確認した瞬間、歓声を上げるキュアハート。
しかし、次の瞬間、レジーナから発せられた声は、今迄とは違う冷たい響きを湛えていました。
「あ~!何かスッキリした感じ。――消してあげる。」
いきなりキュアハート達を襲う、怪光線。その威力に、ジコチュートリオも驚きを隠せません。
「レジーナ…何が…?」
「多分、キングジコチューが、邪悪な力を植え付けたのよ!――自分に従わせる為に!」
キュアソードの推測を聞き、ショックを受けるキュアダイヤモンドとキュアロゼッタ。
そしてキュアハートは、キングジコチューの卑劣な手口に、強い憤りを覚えました。
しかし、その言葉はレジーナの心には届かず、レジーナから無慈悲な攻撃を受けて、キュアハート達は倒れてしまいました。
「レジーナ、話を聞いて!」「もう、あなたは必要ないの。」
「私には、必要だよ!!レジーナは、大切な友達だもん!!」
「友達?」キュアハートの悲痛な叫びに、首を傾げるレジーナ。
まるで言葉が通じないレジーナに、力を振り絞って立ち上がりながら、説得を試みるキュアロゼッタとキュアダイヤモンド。
「そうです!私達は、もう友達です!!」
「この間、キュアハートを助けた事、忘れたの!?」
「ん?」なおも首を傾げるレジーナに、立ち上がったキュアソードが、自分の気持ちをぶつけました。
「あの時、私もレジーナの事、本気で友達だって思えたのに…!あの時の気持ちを取り戻して!レジーナ!!」
――しかし、4人の叫びはもう、レジーナには届きませんでした。
マナ達のレジーナに対する友情を、自らの攻撃だと定めたレジーナは、冷酷な笑顔を湛えて、躊躇いなく4人を攻撃しました。
傷付き倒れながらも、なお、レジーナを信じたいプリキュア達。
キュアソードの提案で、レジーナに『ラブリーフォースアロー』を浴びせ、ジャネジーを浄化する作戦を決行する事になりました。
この一撃に、全てを託して――。
決意を込めて、レジーナに向けて矢を放とうとする4人。
矢を放てば、レジーナは元通りになるかも知れない。
でも、もしかしたら…。
土壇場で矢を降ろすキュアハートに、驚きを隠せないキュアダイヤモンド。
「私…やっぱり出来ない!!」
今迄、どんなに周囲が絶望に包まれていても、決して諦めようとしなかったキュアハート。
しかし今、大切な友達を傷付けてしまうかも知れない恐れが、彼女の心から、希望を奪ってしまいました。
「おバカさん!」闇の竜巻を放ち、プリキュア達を変身解除に追い込む、レジーナ。
「さよなら。偽りの愛の戦士・プリキュア!!」
頭上に掲げた巨大な闇の光球で、止めを刺そうとするレジーナ。
「レジーナ…やめて…!――レジーナ!!!!!」
恐らくマナが初めて放つ、絶望の叫び。
その瞬間、何処からともなく、アイちゃんの「きゅぴらっぱ~!」という叫びが響き、5つのロイヤルクリスタルと共に、謎の道具が現れました。
レジーナの攻撃を打ち消す、赤い光。そして、空の彼方から現れたのは、謎めいた戦士でした。
「愛の切り札・キュアエース!!」
マナ達のピンチを救った、謎の戦士・キュアエース。(CV:釘宮理恵さん)
5人目のプリキュアが登場すると予告され、話の展開からレジーナかアン王女かと思われましたが、果たして何者なのでしょうか?
次回、必見です!!
※突如現れた謎の戦士・キュアエース。
登場に5つのロイヤルクリスタルが必要な点から、召喚獣っぽい印象を受けます。
果たして彼女は、人間なのでしょうか?
また、今回プリキュアにならず、敵に戻ってしまったレジーナ。
赤いロイヤルクリスタルを発現させたのは彼女なので、きっと何らかの展開が待っていると思います。
次回は、レジーナがジコチュートリオに連れ戻されたショックで、マナが泣き崩れるそうです。
今迄挫けた事の無い彼女が、一体どうやって『愛を取り戻す』のか、とても気になります。
キュアエースの正体はさて置き、マナ達とレジーナの友情の行方がどうなるのか?
それが今一番、僕が気になっている事です。
マナ達とレジーナが友情を取り戻して、楽しく夏休みを過ごす様なシーンを、一刻も早く観たいです。
さて、後数時間で次回の放送が始まります。
(※便宜上、この感想を書き始めた日時を、完成の時刻にしています。)
ジコチュー側の新幹部と思われる2人の動向と共に、キュアエースがどう動くか、楽しみにしています。