
アイカツ!・第3話『あなたをもっと知りたくて』感想
いちごとあおいだけの為に開催された、スペシャルオーディション。
その勝者・あおいには、トップアイドル・神崎美月の臨時マネージャーの仕事が与えられました。
あおいの努力が実を結んだ事は、嬉しい。でも、私も美月ちゃんのマネージャーになりたい!
どうしても、美月の仕事を見学したかったいちごは、密かに美月の仕事に帯同する事にしました。
『掃除のお兄さん』涼川直人が、無関心を決め込んでくれたお蔭で、美月達の乗るバンに乗り込む事に成功したいちご。
しかし当然、いちごがコッソリ付いて来た事は、バレてしまいました。
自分の好奇心を優先し、オーディションの結果を歪めてしまったいちごを叱る、美月のマネージャー・月影さん。
しかし、「いちごちゃん、面白いし。」と言う美月の鶴の一声で、いちごも、あおいと共に美月の臨時マネージャーに。
朝一番の歌の収録に、ニュース番組のゲスト等々。
どんな仕事も完璧にこなした上に、ファンに対するフォローも欠かさない。
そんな美月の姿を眺めながら、「私も、あんな天才だったらなぁ…。」と、憧れの眼差しを向けるいちごとあおい。
「美月は、アンタ達が思ってる様な子じゃないわよ。」
月影さんの語る、美月の真実とは――?
『幾ら、仲が良いお友達同士でも、一緒に上がって行けるとは限らない』
美月の忠告を胸に刻みながらも、『あおいと一緒に頑張って、やって行きたい。』と願ういちご。
それは、あおいも同じ筈。そう考えながら、あおいに差し入れの飲み物を持って行くと、困り果てるあおいの声が。
美月に関する資料は読み込んでいるし、情報も充分に仕入れている。
それでも、美月をフォローするには、まだ情報が足りない。
そうあおいが感じてしまう程、美月は圧倒的な存在として、アイドル界に君臨していました。
小学4年生の頃に、雑誌モデルとして人気を博した美月。
しかし突然、謎の1年間活動休止。
翌年、スターライト学園に編入し、歌も踊りも完璧なアイドルとしてデビュー。
それ以降、他の追随を許さずにトップに君臨し続けている――。
まさに『天才』と呼ぶに相応しい美月を、どうフォローすべきか?
『アイドル研究家』としての血が騒ぎ、熱意に燃えるあおい。
そんなあおいの様子を見て、いちごは羨ましく思いました。
翌日。美月専用の寮『美月パレス』に、午前5時に出向いたあおい。
美月のパジャマ姿を拝めるかと期待して扉をノックすると、既に準備万端の美月の姿が。
担当マネージャーの月影さんも既に帯同し、こうして、あおいの『一日マネージャー体験』が始まりました。
一方、本来なら後日、学園であおいの『マネージャー体験』の顛末を聞くだけだった、いちご。
どうしても、美月の活躍する姿を傍で見たいと言う欲求に逆らえず、こっそりと付いて行く事にしました。
すぐに見破られそうな変装をしながら、何とか美月の移動用のバンに乗り込む術を捜していたいちご。
運良く、バンの後部ドアが開いていた事に気付き、『掃除のお兄さん』涼川直人に、こっそり口止めしてくれる様に頼み込みます。
「面白そうだ」と思ったのか、「面倒だな」と思ったのか。
本来なら、いちごを咎める立場にあった筈なのに、いちごがそのままバンに忍び込む事を黙認した直人。
彼の助力(?)により、いちごは、まんまとバンに乗り込む事に成功。
バンの中で、美月とマネージャー・月影さん、あおいの会話を聞きながら、美月の今日のスケジュールを予習したいちご。
しかし、荷物に紛れ込んでいたのですから、目的地に着いて荷物を下ろそうとすれば、当然、いちごが紛れ込んでいた事は、バレてしまいました。
「すぐに帰りなさい!」といちごを叱る、月影さん。
一方、「良いんじゃないかな?」と美月は、いちごにもマネージャー体験をさせる事を提案。
「美月。マネージャーを賭けたオーディションに向かったのは、霧矢一人よ!」
オーディションの結果を歪める訳には行かないと、反対する月影さん。
しかし、「でも、いちごちゃん、面白いし。」と言う美月の鶴の一声で、いちごも急遽、美月の臨時マネージャーに。
あおいと一緒に、臨時マネージャーとして飲み物を買ういちご。
美月の言葉の意味に悩んでいると、「私は解る気がする。」と微笑むあおい。
其処に、月影さんが迎えに来て、2人は飲み物を抱え、現場に向かいます。
※ここで少し、何故いちごがあおいから批判を受けなかったのか、考えてみました。
普通なら、「我儘だな」と批判されそうないちごの行為ですが、それをあおいは認めて、苦笑していました。
これは、普段のいちごが、『人の心に寄り添って行動する』事を知っているからだと思います。
後の展開で判明しますが、いちごには、他人の心に真正面から飛び込む大胆さと、他人を無意識に気遣う繊細さを併せ持っています。
警戒心を持って相対する相手にも、物怖じせず近付き笑顔を振り撒いたり(5話)、天真爛漫に見えて、実は繊細な部分のある人物の心に寄り添ったり(第10話)と、無意識に人の心を掴む行動を取っています。
その直向きないちごの普段の姿を知っているからこそ、あおいは多少の我儘も、笑って受け入れられたのだと思います。
録音スタジオで、朝一番から、代表曲『Move on now!』の収録をする美月。
朝一番で歌の収録をする事を驚くいちご達に、「普通は声が出ないから、しない。」と答えた月影さん。
収録の結果は、一発OK。その様子に感動するいちご達。
『何時でも完璧にパフォーマンスを魅せる』それが、神崎美月と言うトップアイドルの姿でした。
朝の経済ニュースで、『消費税増税』についてコメントする美月。
放送当時・政権与党だった民主党の無目的な増税決定に対し、評論家顔負けの論評をしました。
そして次の収録で、サイコロならぬ、巨大ガラガラを回す美月。
テーマは『人生で一番怒ったときの話』。
しかし、「あんまり怒ったりしない」と苦笑する、美月。
※美月が怒る事があるとしたら、それは、自分や他人に不誠実な言動をしている人に対してではないでしょうか?
誰よりも努力している美月にとって、それ以外ではきっと、『怒っている暇がない』のだと思います。
雑誌の撮影でも、常に完璧なポージングを保ち、速やかに撮影を終える美月。
そして、『出待ち』のファンに対しても、嫌な顔一つせず、両手を添えて握手に応じていました。
見れば見る程、完璧な対応をする美月に憧れの視線を送る、いちごとあおい。
「もう、何から何まで天才!私も、あんな天才だったらなぁ…。」
美月に対して、素直な憧れの感情を抱くいちご。
しかし、月影さんは、美月に関して意外な一言を述べました。
「美月は、アンタ達が思ってる様な子じゃないわよ。」
月影さんの言葉の意味を、この時点では理解出来なかったいちご。
この後、意外な出来事がキッカケで、その言葉の意味を理解する事になります。
コンサート会場には、既に観客が詰め掛け、大賑わい。
様々なアイカツカードから、今日のコーデをセルフプロデュースした美月。
舞台に立ち直前に、いちごに『アイカツ手帳』を預け、ステージに躍り出ました。
※この話の放送されていた当時は、まだ、観ていて不安になるライブシーンの3D。
しかし、16・17話で放送される美月のライブシーンでは、これとは比べ物にならない程、進化した映像と音楽が観られます。
スタッフの一人として、美月の舞台を見学したいちごとあおい。
以前、観客席で観た時とは違う感動を覚えた様でした。
そして、全てのスケジュールが終わり、『美月パレス』にバンが到着。
門の前で美月を見送り、いちごとあおいの『臨時マネージャー』としての仕事が、漸く終了しました。
美月のマネージャー体験が終わり、中庭のテラスで寛いでいると、美月から預かった『アイカツ手帳』を返すのを忘れていた事に気付いたいちご。
あおいと一緒に美月の寮に戻ると、まだ部屋には灯りが。
そっと様子を窺うと、其処には、直向きにレッスンを重ねる美月の姿が。
レッスン場で一心不乱にダンスの特訓をする美月。
2人が美月の足下を確認すると、その場所の板だけ、擦り減って変色していました。
いちごとあおいは、美月の実力が、誰よりも努力を重ねて来た結果だと知りました。
美月の負担にならない様に、こっそりと立ち去ろうとした2人。しかし、あおいが傍の鉢植えを倒してしまい、美月に気付かれてしまいました。
「あの、これ…忘れ物です!」恐る恐る、美月にアイカツ手帳を手渡すいちご。
「わざわざ有難う。今日は、ゆっくり休んでね。」
乱れた呼吸と表情を一瞬で整え、2人に微笑み掛ける美月。
その姿を見て、感動と衝撃を覚える2人。
「アンタ達…。見たのね。」
月影さんは、いちごとあおいを呼び寄せ、静かに美月の秘密を語り始めました。
「美月はね。アンタ達が思ってる様な、ただの天才じゃない。常に、誰よりも厳しい特訓を積んでいるの。」
「最初から完璧なアイドルなんて、誰一人居ないわ。」
月影さんの告白を聞き、美月の『空白の一年』が特訓の日々であった事を推測したあおい。
「あれ程の特訓を耐え抜いたアイドル、私は他に見た事がない…!」
月影さんの呟きは、美月の特訓の凄まじさを物語っていました。
「美月は、星宮の事を『面白い』と言った。入学オーディションで、いきなりスペシャルアピールを出したアンタに、可能性を感じているのかも知れない。」
「でも解ったでしょ?美月に近付く為には――。」
寮への帰り道、月影さんの言葉を思い出すいちご。
あおいもまた、月影さんの忠告に何かを感じたのか、静かに頷いていました。
「あおい。私、甘かった!美月ちゃんは天才なんだって、だから凄いんだって思ってた!」
「私もだよ!」
「私達だって、どんなキツイ特訓だってやってさ!本当のトップアイドルを目指そう!!」
「うん!一緒にね!!」
トップアイドルになる為には、並大抵の努力では足りない事を知った2人。
月空の下、2人は美月に追い付く為に、一緒に努力を重ねる事を誓いました。
※当初はコンパクトに感想を書くつもりだったのですが、気か付くといつも通りに。
中々、思っている通りには書けません。
今更慌てても仕方ないので、少しずつ工夫して行こうと思います。
その勝者・あおいには、トップアイドル・神崎美月の臨時マネージャーの仕事が与えられました。
あおいの努力が実を結んだ事は、嬉しい。でも、私も美月ちゃんのマネージャーになりたい!
どうしても、美月の仕事を見学したかったいちごは、密かに美月の仕事に帯同する事にしました。
『掃除のお兄さん』涼川直人が、無関心を決め込んでくれたお蔭で、美月達の乗るバンに乗り込む事に成功したいちご。
しかし当然、いちごがコッソリ付いて来た事は、バレてしまいました。
自分の好奇心を優先し、オーディションの結果を歪めてしまったいちごを叱る、美月のマネージャー・月影さん。
しかし、「いちごちゃん、面白いし。」と言う美月の鶴の一声で、いちごも、あおいと共に美月の臨時マネージャーに。
朝一番の歌の収録に、ニュース番組のゲスト等々。
どんな仕事も完璧にこなした上に、ファンに対するフォローも欠かさない。
そんな美月の姿を眺めながら、「私も、あんな天才だったらなぁ…。」と、憧れの眼差しを向けるいちごとあおい。
「美月は、アンタ達が思ってる様な子じゃないわよ。」
月影さんの語る、美月の真実とは――?
『幾ら、仲が良いお友達同士でも、一緒に上がって行けるとは限らない』
美月の忠告を胸に刻みながらも、『あおいと一緒に頑張って、やって行きたい。』と願ういちご。
それは、あおいも同じ筈。そう考えながら、あおいに差し入れの飲み物を持って行くと、困り果てるあおいの声が。
美月に関する資料は読み込んでいるし、情報も充分に仕入れている。
それでも、美月をフォローするには、まだ情報が足りない。
そうあおいが感じてしまう程、美月は圧倒的な存在として、アイドル界に君臨していました。
小学4年生の頃に、雑誌モデルとして人気を博した美月。
しかし突然、謎の1年間活動休止。
翌年、スターライト学園に編入し、歌も踊りも完璧なアイドルとしてデビュー。
それ以降、他の追随を許さずにトップに君臨し続けている――。
まさに『天才』と呼ぶに相応しい美月を、どうフォローすべきか?
『アイドル研究家』としての血が騒ぎ、熱意に燃えるあおい。
そんなあおいの様子を見て、いちごは羨ましく思いました。
翌日。美月専用の寮『美月パレス』に、午前5時に出向いたあおい。
美月のパジャマ姿を拝めるかと期待して扉をノックすると、既に準備万端の美月の姿が。
担当マネージャーの月影さんも既に帯同し、こうして、あおいの『一日マネージャー体験』が始まりました。
一方、本来なら後日、学園であおいの『マネージャー体験』の顛末を聞くだけだった、いちご。
どうしても、美月の活躍する姿を傍で見たいと言う欲求に逆らえず、こっそりと付いて行く事にしました。
すぐに見破られそうな変装をしながら、何とか美月の移動用のバンに乗り込む術を捜していたいちご。
運良く、バンの後部ドアが開いていた事に気付き、『掃除のお兄さん』涼川直人に、こっそり口止めしてくれる様に頼み込みます。
「面白そうだ」と思ったのか、「面倒だな」と思ったのか。
本来なら、いちごを咎める立場にあった筈なのに、いちごがそのままバンに忍び込む事を黙認した直人。
彼の助力(?)により、いちごは、まんまとバンに乗り込む事に成功。
バンの中で、美月とマネージャー・月影さん、あおいの会話を聞きながら、美月の今日のスケジュールを予習したいちご。
しかし、荷物に紛れ込んでいたのですから、目的地に着いて荷物を下ろそうとすれば、当然、いちごが紛れ込んでいた事は、バレてしまいました。
「すぐに帰りなさい!」といちごを叱る、月影さん。
一方、「良いんじゃないかな?」と美月は、いちごにもマネージャー体験をさせる事を提案。
「美月。マネージャーを賭けたオーディションに向かったのは、霧矢一人よ!」
オーディションの結果を歪める訳には行かないと、反対する月影さん。
しかし、「でも、いちごちゃん、面白いし。」と言う美月の鶴の一声で、いちごも急遽、美月の臨時マネージャーに。
あおいと一緒に、臨時マネージャーとして飲み物を買ういちご。
美月の言葉の意味に悩んでいると、「私は解る気がする。」と微笑むあおい。
其処に、月影さんが迎えに来て、2人は飲み物を抱え、現場に向かいます。
※ここで少し、何故いちごがあおいから批判を受けなかったのか、考えてみました。
普通なら、「我儘だな」と批判されそうないちごの行為ですが、それをあおいは認めて、苦笑していました。
これは、普段のいちごが、『人の心に寄り添って行動する』事を知っているからだと思います。
後の展開で判明しますが、いちごには、他人の心に真正面から飛び込む大胆さと、他人を無意識に気遣う繊細さを併せ持っています。
警戒心を持って相対する相手にも、物怖じせず近付き笑顔を振り撒いたり(5話)、天真爛漫に見えて、実は繊細な部分のある人物の心に寄り添ったり(第10話)と、無意識に人の心を掴む行動を取っています。
その直向きないちごの普段の姿を知っているからこそ、あおいは多少の我儘も、笑って受け入れられたのだと思います。
録音スタジオで、朝一番から、代表曲『Move on now!』の収録をする美月。
朝一番で歌の収録をする事を驚くいちご達に、「普通は声が出ないから、しない。」と答えた月影さん。
収録の結果は、一発OK。その様子に感動するいちご達。
『何時でも完璧にパフォーマンスを魅せる』それが、神崎美月と言うトップアイドルの姿でした。
朝の経済ニュースで、『消費税増税』についてコメントする美月。
放送当時・政権与党だった民主党の無目的な増税決定に対し、評論家顔負けの論評をしました。
そして次の収録で、サイコロならぬ、巨大ガラガラを回す美月。
テーマは『人生で一番怒ったときの話』。
しかし、「あんまり怒ったりしない」と苦笑する、美月。
※美月が怒る事があるとしたら、それは、自分や他人に不誠実な言動をしている人に対してではないでしょうか?
誰よりも努力している美月にとって、それ以外ではきっと、『怒っている暇がない』のだと思います。
雑誌の撮影でも、常に完璧なポージングを保ち、速やかに撮影を終える美月。
そして、『出待ち』のファンに対しても、嫌な顔一つせず、両手を添えて握手に応じていました。
見れば見る程、完璧な対応をする美月に憧れの視線を送る、いちごとあおい。
「もう、何から何まで天才!私も、あんな天才だったらなぁ…。」
美月に対して、素直な憧れの感情を抱くいちご。
しかし、月影さんは、美月に関して意外な一言を述べました。
「美月は、アンタ達が思ってる様な子じゃないわよ。」
月影さんの言葉の意味を、この時点では理解出来なかったいちご。
この後、意外な出来事がキッカケで、その言葉の意味を理解する事になります。
コンサート会場には、既に観客が詰め掛け、大賑わい。
様々なアイカツカードから、今日のコーデをセルフプロデュースした美月。
舞台に立ち直前に、いちごに『アイカツ手帳』を預け、ステージに躍り出ました。
※この話の放送されていた当時は、まだ、観ていて不安になるライブシーンの3D。
しかし、16・17話で放送される美月のライブシーンでは、これとは比べ物にならない程、進化した映像と音楽が観られます。
スタッフの一人として、美月の舞台を見学したいちごとあおい。
以前、観客席で観た時とは違う感動を覚えた様でした。
そして、全てのスケジュールが終わり、『美月パレス』にバンが到着。
門の前で美月を見送り、いちごとあおいの『臨時マネージャー』としての仕事が、漸く終了しました。
美月のマネージャー体験が終わり、中庭のテラスで寛いでいると、美月から預かった『アイカツ手帳』を返すのを忘れていた事に気付いたいちご。
あおいと一緒に美月の寮に戻ると、まだ部屋には灯りが。
そっと様子を窺うと、其処には、直向きにレッスンを重ねる美月の姿が。
レッスン場で一心不乱にダンスの特訓をする美月。
2人が美月の足下を確認すると、その場所の板だけ、擦り減って変色していました。
いちごとあおいは、美月の実力が、誰よりも努力を重ねて来た結果だと知りました。
美月の負担にならない様に、こっそりと立ち去ろうとした2人。しかし、あおいが傍の鉢植えを倒してしまい、美月に気付かれてしまいました。
「あの、これ…忘れ物です!」恐る恐る、美月にアイカツ手帳を手渡すいちご。
「わざわざ有難う。今日は、ゆっくり休んでね。」
乱れた呼吸と表情を一瞬で整え、2人に微笑み掛ける美月。
その姿を見て、感動と衝撃を覚える2人。
「アンタ達…。見たのね。」
月影さんは、いちごとあおいを呼び寄せ、静かに美月の秘密を語り始めました。
「美月はね。アンタ達が思ってる様な、ただの天才じゃない。常に、誰よりも厳しい特訓を積んでいるの。」
「最初から完璧なアイドルなんて、誰一人居ないわ。」
月影さんの告白を聞き、美月の『空白の一年』が特訓の日々であった事を推測したあおい。
「あれ程の特訓を耐え抜いたアイドル、私は他に見た事がない…!」
月影さんの呟きは、美月の特訓の凄まじさを物語っていました。
「美月は、星宮の事を『面白い』と言った。入学オーディションで、いきなりスペシャルアピールを出したアンタに、可能性を感じているのかも知れない。」
「でも解ったでしょ?美月に近付く為には――。」
寮への帰り道、月影さんの言葉を思い出すいちご。
あおいもまた、月影さんの忠告に何かを感じたのか、静かに頷いていました。
「あおい。私、甘かった!美月ちゃんは天才なんだって、だから凄いんだって思ってた!」
「私もだよ!」
「私達だって、どんなキツイ特訓だってやってさ!本当のトップアイドルを目指そう!!」
「うん!一緒にね!!」
トップアイドルになる為には、並大抵の努力では足りない事を知った2人。
月空の下、2人は美月に追い付く為に、一緒に努力を重ねる事を誓いました。
※当初はコンパクトに感想を書くつもりだったのですが、気か付くといつも通りに。
中々、思っている通りには書けません。
今更慌てても仕方ないので、少しずつ工夫して行こうと思います。