アイカツ!・第2話『アイドルがいっぱい!』感想
約1000名の受験者の中から、見事、スターライト学園の編入生として合格した、いちごとあおい。
編入初日。仲良く門を潜ったものの、あおいは何処か、不安を抱えている様子。
学園の生徒は、全員が現役アイドル。そして、その売り出しは、自ら行う必要があります。
そして、毎日のレッスンと、頻繁に開催されるオーディションは、生き残りを賭けた戦いの場でもありました。
アイドルとしての日々が始まった途端、いちごとあおいに早速、オーディションが。
しかし、受験者はいちご達だけ。合格者は、たった一人。
初めてのオーディションで、いきなり対決する事になった2人。
果たして、両者の道は、早速分かたれてしまうのでしょうか?
スターライト学園の編入が決まり、早速、制服姿を披露するいちごとあおい。
『あおいファン1号』のらいちは、すかさずカメラで連続撮影。
「私達が有名になったら、その写真は資料的価値があがるわ!」と、満更でもない様子のあおい。
「じゃあ、私も入れて貰おうかな?」と、イタズラっぽい笑顔を湛えて、しゃもじを構えてるのは、りんごさん。
こうして、いちご・あおい・りんごさん・らいちの記念撮影が始まりました。
いちごとあおいに挟まれ、アイドルポーズを取る、りんごさん。
昔取った杵柄なのか、堂々としています。
もしいちご達がトップアイドルの一員になったら、この写真は、とんでもない『お宝』になるでしょう。
(※31話で、りんごさんが、かつてマスカレードの『ミヤ』だった事が、ほぼ確定。)
「この門を潜ったら、私達のアイドル活動・アイカツが、本当に始まる…。」
「いちご。一緒に頑張ろうね!」
「うん!やるからにはやる!一緒に、トップアイドルになろう!」
差し出されたあおいの手を、笑顔で握り返すいちご。
しかし、何故か、あおいの表情は、少し曇っていました。
「どんな事があっても、友達だよ!いちご。」
「当たり前じゃん!行こう!」
門を潜る前の、2人の微妙な温度差。これが後に、何らかの伏線になるのでしょうか?
期待と不安を抱え、いちご達は、スターライト学園の門を潜りました。
その頃、学園長室では、学園長と美月が、編入試験のいちご達の話題をしていました。
学園長によると、いちご達は早速、『例のオーディション』を受ける事になる様です。
「星宮いちご。霧矢あおい。仲の良いお友達なんですね。」
「でも…。どうなるかしらね?」
いちご達の立体写真を見ながら、意味ありげに微笑む学園長と美月。
2人の思惑は、何処にあるのでしょうか?
浮かれ気分のいちごに、緊張気味のあおい。
対照的な2人でしたが、周囲の生徒達に気付いた瞬間、あおいが一気に元気になりました。
憧れのアイドル達と同じ空気を吸っていると言う事実に、興奮気味のあおい。
アイドル好きの彼女にとって、スターライト学園はまさに、理想郷の様です。
元気を充填したあおいは、早速、携帯で自分といちごの顔写真を撮影。
「史料価値が高くなる筈!」と、ハイテンションです。
校舎に入り、学園内を見学する2人。
今迄アイドルの事を知らなかったいちごは、特に興奮気味です。
そして、卒業生の中でも、特に優れた業績を残した生徒は、銅像として祭られている様子。
その中でも、一際輝くのは、伝説のアイドルユニット・『マスカレード』の銅像。
左側の『ヒメ』が、今の学園長・光石織姫さんと知り、驚くいちご。
そのパートナーの名前は、『ミヤ』。
2人は、人気絶頂の時に突然、謎の引退を遂げた。
『ヒメ』が仮面を外し、後に学園長になったのとは対照的に、『ミヤ』は、表舞台から完全に姿を消し、その消息は今も不明。
あおいに詳細を聞いたいちごは、感心しながら、運命を感じた様に、その銅像の前に立ち尽くしていました。
この話を観ていた当時、『もし、りんごさんが『ヒメ』だったら面白いのになぁ…。』と、ボンヤリと考えていました。
でも、まさか、本当にそうだったなんて。(※ほぼ確定です。)
りんごさんが現役を引退した理由は、一体、何なのでしょうか?
いちごがその理由を知った時、どんな反応をするのか楽しみです。
学生寮に辿り着き、2人部屋に入ったいちご達。
いちごは、編入前に撮った記念写真(立体)を飾り、あおいは、ベッドの壁に、美月の記念ポスターを張りました。
「アイドルになって、一緒にステージに立とうね!」
微笑むいちごに、「一緒に、立てるかな?」と、不安を溢すあおい。
その直後、不安を消す様に首を振りました。
一緒に学園長室前に辿り着いた2人。あおいが注意事項を説明する前に、いちごはドアをノックし、学園長室に足を踏み入れました。
「来たわね。星宮いちご。霧矢あおい。私は、学園長の光石織姫です。2人共、まずは、合格おめでとう!」
学園長は、いちごが編入試験でいきなり、スペシャルアピールを出した事を、『滅多に無い事』と褒めました。
また、あおいが、筆記テストで1位を取った事。とりわけ、過去のアイドルに関する問題は全問正解だった事を、特に褒めました。
学園長は、いちごとあおいに、編入試験で使ったアイカツカードを進呈。
更に、生徒の証として、『学生証』と『アイカツフォン』を進呈。2人を歓迎しました。
学園長の話をそこそこに、早速、アイカツフォンと学生証・アイカツカードを起動させるいちご。
その性急さに、ツッコみ切れないあおい。
「美月ちゃんと同じ!」と興奮するいちごに、「道具は一緒だけど、あなた達のアイカツは、始まってさえいない」と、釘を刺す学園長。
そして、アイドルとして活躍できるか否かは、これからのレッスンに掛かっていると助言し、2人の担任教師を紹介しました。
「別府先生!?」意外な人物の名に、驚くあおい。
ジョニー別府先生:ダンスの大御所であり、美月の振り付けを全て担当する天才。
「そんな凄い人が、担任の先生!?」あおいの解説を聞き、驚くいちご。
その直後、2人は更に、驚く事になります。
バンっ!
勢い良く放たれる扉の音と同時に、「パッショーン!!」と叫ぶ、男性の声。
2人が振り向くと、華麗な振り付けをしながら、ジョニー先生が自己紹介を始めました。
「アイム・ジョニー!ギャラクシー1(いち)のティーチャーだぜ!!」
「今日からハニー達は、俺の生徒だ!」
「入ったばかりの学園で不安な事もあるだろうが、俺が付いてる!安心しろ!!」
「不安…!」「うん…。」
高速回転しながら自己紹介するジョニー先生の姿を見て、珍しく不安がるいちご。同意するあおい。
「2人共、ヨロシクな!!」
2人に向かって、両手を差し出すジョニー先生。その手を、緊張の面持ちで握る、2人。
良く見ると、いちごは両手で、あおいは片手で、ジョニー先生と握手を交わしています。
この辺にも、ちょっとした性格の違いが表れている様です。
「と言う訳で、ハニー達!新しいハニー達だ!!」
ジョニー先生の担当クラスに案内され、自己紹介する2人。
その様子を、頬杖を突きながら眺める、蘭。
2人は早速、午後からのレッスンに参加する事になりました。
そして、ジョニー先生は、いちごとあおいに、『スーパースペシャルなオーディション』の開催を告知しました。
このオーディションの合格者は、トップアイドル・神崎美月の『臨時マネージャー』に任命される事に。
その知らせを聞き、手を取り合い喜ぶいちごとあおい。
しかしジョニー先生は、『このオーディションの参加者がいちご達2人だけであり、合格者は1人だ』と通達しました。
今回の編入試験で合格したのは、いちご達を合わせて10人。
そして、このオーディションの参加者は、いちごとあおいだけ。
これは、編入したての生徒にしては、破格の待遇です。
それだけ、2人に掛けられた期待が大きい事が窺えます。
因みに、31話現在、いちごとあおい以外の編入生についての描写は、一切ありません。
この後、人気アイドルとしての地位を築いていく2人に対し、他の編入生はどうなったのでしょうか?
午後のレッスンが始まる直前、体操着に着替えながら考え込むいちごに、「こうなるかも、って思ってた。」と呟くあおい。
しかし、いちごは、「どっちが合格しても頑張ろう!」と熱く語り掛け、あおいも笑顔で微笑み返しました。
ダンスレッスンに続き、発声練習。耐久握手訓練にグラウンド10周。
何かと失敗続きのいちごに対し、全てをソツなくこなす、あおい。
授業が終わり、グッタリするいちごは、涼しい顔のあおいに、頑張れる秘訣を訊きました。
「ずっと、アイドルになりたかったから、かな?」
あおいは、自分の幼い頃の事を、いちごに語り始めました。
「もっと嬉しかったのはね。私一人で考えてた夢を、いちごと一緒に追い掛けられるって事!」
「それだな!私が頑張れる訳!」
あおいの言葉を聞き、あおいの夢に対する直向きさを知り、いちごは目を見開いて感動しました。
いちごは、あおいの様に頑張ろうと、精一杯授業に励みました。
そして、オーディション当日。
いちごはあおいは、2人一緒にステージへ。
2人のスペシャルオーディションは、審査員と大勢の生徒、ネットを通じてオーディションを閲覧しているファンの投票で、合否が決定されます。
課題曲は『アイドル活動!』。舞台の上で、精一杯歌い踊る2人。
その途中で力んでしまい、いちごは転倒。しかし、すぐさま立ち上がり、踊りを再開しました。
「いちごちゃん、大味…。」
あおいに比べると、練習不足が否めなかったのか、転倒したいちごの様子を見て、美月は苦笑しました。
「合格者は…。霧矢あおい!――おめでとう!!」
オーディションの勝者は、練習の成果を遺憾なく発揮したあおい。
ジョニー先生からの祝福を受けた直後、いちごからも心からの祝福を受け、あおいは満面の笑みを浮かべました。
その夜。あおいの勝利は心から祝福したものの、美月の臨時マネージャーを諦め切れない、いちご。
気分転換をする為に、寝惚け眼で、一人で中庭をフラついていました。
「星宮いちご。」
名前を呼ばれていちごが顔を上げると、目の前には、憧れの存在・神崎美月の姿が。
「失敗したけど、最後まで頑張ってたね。」
「あ、有難うございます!」美月に褒められ、深々と頭を下げるいちご。
そして、美月に憧れてこの学園に入った事を報告。
「私、頑張ります!あおいと一緒に、トップアイドルになります!!」
自分の真剣な気持ちを、美月にぶつけるいちご。しかし、美月の答えは、意外なモノでした。
「それは、どうかしら?今日のオーディションで、解ったでしょ?いくら、仲が良いお友達同士でも、一緒に上がって行けるとは限らない。」
「誰か1人が舞台に立てば、その裏には、表に出られずに悔しい思いをしている人が、何人も居る。」
「それが、アイドルの世界。これから先の戦いは、もっと厳しいモノになるよ。」
アイドルの頂点に君臨するのは、たった一人。そして、その為には、親友であっても蹴落とさなければいけないかも知れない――。
トップアイドルになるには、相応の覚悟が必要だと、いちごに覚悟の程を問うかの様な美月。
「わ、私…。頑張ります。」
「フフッ。来られるかな?私の所まで。――じゃあ、おやすみ!」
存在するだけで、無意識に溢れ出すアイドルオーラを放ち、立ち去る美月。
厳しい事を言いつつも、何処か、いちごに期待を掛けている様にも窺えます。
「お、おやすみなさい!」深々と頭を下げ、その姿を見送るいちご。
この時、いちごの胸に去来するのは、果たして、どんな感情だったのでしょうか?
31話迄の展開を観る限り、いちごの目指すトップアイドルへの道は、皆で一緒に登って行く道の様です。
このまま真っ直ぐ、友達との絆を大切にしつつ、切磋琢磨して行ってほしいものです。
今回の感想も、少し長くなりました。
でも、次は少し違う書き方を思い付いたので、もっとコンパクトになる筈です。
周回遅れを挽回出来るのはまだ先になりそうですが、『ドキドキ!プリキュア』の感想に支障を来さないペースで、じっくりと書いて行こうと思います。
編入初日。仲良く門を潜ったものの、あおいは何処か、不安を抱えている様子。
学園の生徒は、全員が現役アイドル。そして、その売り出しは、自ら行う必要があります。
そして、毎日のレッスンと、頻繁に開催されるオーディションは、生き残りを賭けた戦いの場でもありました。
アイドルとしての日々が始まった途端、いちごとあおいに早速、オーディションが。
しかし、受験者はいちご達だけ。合格者は、たった一人。
初めてのオーディションで、いきなり対決する事になった2人。
果たして、両者の道は、早速分かたれてしまうのでしょうか?
スターライト学園の編入が決まり、早速、制服姿を披露するいちごとあおい。
『あおいファン1号』のらいちは、すかさずカメラで連続撮影。
「私達が有名になったら、その写真は資料的価値があがるわ!」と、満更でもない様子のあおい。
「じゃあ、私も入れて貰おうかな?」と、イタズラっぽい笑顔を湛えて、しゃもじを構えてるのは、りんごさん。
こうして、いちご・あおい・りんごさん・らいちの記念撮影が始まりました。
いちごとあおいに挟まれ、アイドルポーズを取る、りんごさん。
昔取った杵柄なのか、堂々としています。
もしいちご達がトップアイドルの一員になったら、この写真は、とんでもない『お宝』になるでしょう。
(※31話で、りんごさんが、かつてマスカレードの『ミヤ』だった事が、ほぼ確定。)
「この門を潜ったら、私達のアイドル活動・アイカツが、本当に始まる…。」
「いちご。一緒に頑張ろうね!」
「うん!やるからにはやる!一緒に、トップアイドルになろう!」
差し出されたあおいの手を、笑顔で握り返すいちご。
しかし、何故か、あおいの表情は、少し曇っていました。
「どんな事があっても、友達だよ!いちご。」
「当たり前じゃん!行こう!」
門を潜る前の、2人の微妙な温度差。これが後に、何らかの伏線になるのでしょうか?
期待と不安を抱え、いちご達は、スターライト学園の門を潜りました。
その頃、学園長室では、学園長と美月が、編入試験のいちご達の話題をしていました。
学園長によると、いちご達は早速、『例のオーディション』を受ける事になる様です。
「星宮いちご。霧矢あおい。仲の良いお友達なんですね。」
「でも…。どうなるかしらね?」
いちご達の立体写真を見ながら、意味ありげに微笑む学園長と美月。
2人の思惑は、何処にあるのでしょうか?
浮かれ気分のいちごに、緊張気味のあおい。
対照的な2人でしたが、周囲の生徒達に気付いた瞬間、あおいが一気に元気になりました。
憧れのアイドル達と同じ空気を吸っていると言う事実に、興奮気味のあおい。
アイドル好きの彼女にとって、スターライト学園はまさに、理想郷の様です。
元気を充填したあおいは、早速、携帯で自分といちごの顔写真を撮影。
「史料価値が高くなる筈!」と、ハイテンションです。
校舎に入り、学園内を見学する2人。
今迄アイドルの事を知らなかったいちごは、特に興奮気味です。
そして、卒業生の中でも、特に優れた業績を残した生徒は、銅像として祭られている様子。
その中でも、一際輝くのは、伝説のアイドルユニット・『マスカレード』の銅像。
左側の『ヒメ』が、今の学園長・光石織姫さんと知り、驚くいちご。
そのパートナーの名前は、『ミヤ』。
2人は、人気絶頂の時に突然、謎の引退を遂げた。
『ヒメ』が仮面を外し、後に学園長になったのとは対照的に、『ミヤ』は、表舞台から完全に姿を消し、その消息は今も不明。
あおいに詳細を聞いたいちごは、感心しながら、運命を感じた様に、その銅像の前に立ち尽くしていました。
この話を観ていた当時、『もし、りんごさんが『ヒメ』だったら面白いのになぁ…。』と、ボンヤリと考えていました。
でも、まさか、本当にそうだったなんて。(※ほぼ確定です。)
りんごさんが現役を引退した理由は、一体、何なのでしょうか?
いちごがその理由を知った時、どんな反応をするのか楽しみです。
学生寮に辿り着き、2人部屋に入ったいちご達。
いちごは、編入前に撮った記念写真(立体)を飾り、あおいは、ベッドの壁に、美月の記念ポスターを張りました。
「アイドルになって、一緒にステージに立とうね!」
微笑むいちごに、「一緒に、立てるかな?」と、不安を溢すあおい。
その直後、不安を消す様に首を振りました。
一緒に学園長室前に辿り着いた2人。あおいが注意事項を説明する前に、いちごはドアをノックし、学園長室に足を踏み入れました。
「来たわね。星宮いちご。霧矢あおい。私は、学園長の光石織姫です。2人共、まずは、合格おめでとう!」
学園長は、いちごが編入試験でいきなり、スペシャルアピールを出した事を、『滅多に無い事』と褒めました。
また、あおいが、筆記テストで1位を取った事。とりわけ、過去のアイドルに関する問題は全問正解だった事を、特に褒めました。
学園長は、いちごとあおいに、編入試験で使ったアイカツカードを進呈。
更に、生徒の証として、『学生証』と『アイカツフォン』を進呈。2人を歓迎しました。
学園長の話をそこそこに、早速、アイカツフォンと学生証・アイカツカードを起動させるいちご。
その性急さに、ツッコみ切れないあおい。
「美月ちゃんと同じ!」と興奮するいちごに、「道具は一緒だけど、あなた達のアイカツは、始まってさえいない」と、釘を刺す学園長。
そして、アイドルとして活躍できるか否かは、これからのレッスンに掛かっていると助言し、2人の担任教師を紹介しました。
「別府先生!?」意外な人物の名に、驚くあおい。
ジョニー別府先生:ダンスの大御所であり、美月の振り付けを全て担当する天才。
「そんな凄い人が、担任の先生!?」あおいの解説を聞き、驚くいちご。
その直後、2人は更に、驚く事になります。
バンっ!
勢い良く放たれる扉の音と同時に、「パッショーン!!」と叫ぶ、男性の声。
2人が振り向くと、華麗な振り付けをしながら、ジョニー先生が自己紹介を始めました。
「アイム・ジョニー!ギャラクシー1(いち)のティーチャーだぜ!!」
「今日からハニー達は、俺の生徒だ!」
「入ったばかりの学園で不安な事もあるだろうが、俺が付いてる!安心しろ!!」
「不安…!」「うん…。」
高速回転しながら自己紹介するジョニー先生の姿を見て、珍しく不安がるいちご。同意するあおい。
「2人共、ヨロシクな!!」
2人に向かって、両手を差し出すジョニー先生。その手を、緊張の面持ちで握る、2人。
良く見ると、いちごは両手で、あおいは片手で、ジョニー先生と握手を交わしています。
この辺にも、ちょっとした性格の違いが表れている様です。
「と言う訳で、ハニー達!新しいハニー達だ!!」
ジョニー先生の担当クラスに案内され、自己紹介する2人。
その様子を、頬杖を突きながら眺める、蘭。
2人は早速、午後からのレッスンに参加する事になりました。
そして、ジョニー先生は、いちごとあおいに、『スーパースペシャルなオーディション』の開催を告知しました。
このオーディションの合格者は、トップアイドル・神崎美月の『臨時マネージャー』に任命される事に。
その知らせを聞き、手を取り合い喜ぶいちごとあおい。
しかしジョニー先生は、『このオーディションの参加者がいちご達2人だけであり、合格者は1人だ』と通達しました。
今回の編入試験で合格したのは、いちご達を合わせて10人。
そして、このオーディションの参加者は、いちごとあおいだけ。
これは、編入したての生徒にしては、破格の待遇です。
それだけ、2人に掛けられた期待が大きい事が窺えます。
因みに、31話現在、いちごとあおい以外の編入生についての描写は、一切ありません。
この後、人気アイドルとしての地位を築いていく2人に対し、他の編入生はどうなったのでしょうか?
午後のレッスンが始まる直前、体操着に着替えながら考え込むいちごに、「こうなるかも、って思ってた。」と呟くあおい。
しかし、いちごは、「どっちが合格しても頑張ろう!」と熱く語り掛け、あおいも笑顔で微笑み返しました。
ダンスレッスンに続き、発声練習。耐久握手訓練にグラウンド10周。
何かと失敗続きのいちごに対し、全てをソツなくこなす、あおい。
授業が終わり、グッタリするいちごは、涼しい顔のあおいに、頑張れる秘訣を訊きました。
「ずっと、アイドルになりたかったから、かな?」
あおいは、自分の幼い頃の事を、いちごに語り始めました。
幼い頃。習字に乗馬・ピアノにバイオリンの演奏等、様々な習い事をしていた、あおい。
どれもが楽しくて、全て真剣に取り組んでいた彼女は、下校時に電気店の街頭TVを通じ、アイドルの存在を知る事に。
堅苦しい稽古事とは違い、自由で輝いて見えた、アイドルの姿に魅せられたあおい。
それ以降、1日30分と決められたTVの時間を、録画していたアイドル番組に費やす事に。
そして、勉強を早く終わらせて、PCでアイドルを調べる事が日課になったあおい。
いつしか、アイドルの憧れはそのままに、自分がアイドルになる事を夢見る様に。
スターライト学園の事を両親に話すと、2つ返事で了承してくれた。
でも、それ以上に嬉しかったのは――。
「もっと嬉しかったのはね。私一人で考えてた夢を、いちごと一緒に追い掛けられるって事!」
「それだな!私が頑張れる訳!」
あおいの言葉を聞き、あおいの夢に対する直向きさを知り、いちごは目を見開いて感動しました。
いちごは、あおいの様に頑張ろうと、精一杯授業に励みました。
そして、オーディション当日。
いちごはあおいは、2人一緒にステージへ。
2人のスペシャルオーディションは、審査員と大勢の生徒、ネットを通じてオーディションを閲覧しているファンの投票で、合否が決定されます。
課題曲は『アイドル活動!』。舞台の上で、精一杯歌い踊る2人。
その途中で力んでしまい、いちごは転倒。しかし、すぐさま立ち上がり、踊りを再開しました。
「いちごちゃん、大味…。」
あおいに比べると、練習不足が否めなかったのか、転倒したいちごの様子を見て、美月は苦笑しました。
「合格者は…。霧矢あおい!――おめでとう!!」
オーディションの勝者は、練習の成果を遺憾なく発揮したあおい。
ジョニー先生からの祝福を受けた直後、いちごからも心からの祝福を受け、あおいは満面の笑みを浮かべました。
その夜。あおいの勝利は心から祝福したものの、美月の臨時マネージャーを諦め切れない、いちご。
気分転換をする為に、寝惚け眼で、一人で中庭をフラついていました。
「星宮いちご。」
名前を呼ばれていちごが顔を上げると、目の前には、憧れの存在・神崎美月の姿が。
「失敗したけど、最後まで頑張ってたね。」
「あ、有難うございます!」美月に褒められ、深々と頭を下げるいちご。
そして、美月に憧れてこの学園に入った事を報告。
「私、頑張ります!あおいと一緒に、トップアイドルになります!!」
自分の真剣な気持ちを、美月にぶつけるいちご。しかし、美月の答えは、意外なモノでした。
「それは、どうかしら?今日のオーディションで、解ったでしょ?いくら、仲が良いお友達同士でも、一緒に上がって行けるとは限らない。」
「誰か1人が舞台に立てば、その裏には、表に出られずに悔しい思いをしている人が、何人も居る。」
「それが、アイドルの世界。これから先の戦いは、もっと厳しいモノになるよ。」
アイドルの頂点に君臨するのは、たった一人。そして、その為には、親友であっても蹴落とさなければいけないかも知れない――。
トップアイドルになるには、相応の覚悟が必要だと、いちごに覚悟の程を問うかの様な美月。
「わ、私…。頑張ります。」
「フフッ。来られるかな?私の所まで。――じゃあ、おやすみ!」
存在するだけで、無意識に溢れ出すアイドルオーラを放ち、立ち去る美月。
厳しい事を言いつつも、何処か、いちごに期待を掛けている様にも窺えます。
「お、おやすみなさい!」深々と頭を下げ、その姿を見送るいちご。
この時、いちごの胸に去来するのは、果たして、どんな感情だったのでしょうか?
31話迄の展開を観る限り、いちごの目指すトップアイドルへの道は、皆で一緒に登って行く道の様です。
このまま真っ直ぐ、友達との絆を大切にしつつ、切磋琢磨して行ってほしいものです。
今回の感想も、少し長くなりました。
でも、次は少し違う書き方を思い付いたので、もっとコンパクトになる筈です。
周回遅れを挽回出来るのはまだ先になりそうですが、『ドキドキ!プリキュア』の感想に支障を来さないペースで、じっくりと書いて行こうと思います。