yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

野で観る花

カメラ片手に・その前に・・・・・


今回も週刊文春の「タンマ君」と週刊現代の「サラリーマン専科」を。
今回の漫画はどちらもいたって真面目で思わず笑いをさそい面白いと思う。







カメラ片手に野の花を求めて
今回紹介する植物はいわゆる雑草。


ベニバナマメアサガオ(紅花豆朝顔) 
ヒルガオ科サツマイモ属
道路端や草地、荒れ地等で当たり前に見られる豆粒ほどのアサガオ。白花が普通に見られるが紅花もよく見られる。ホシアサガオと一間違えそうだがホシアサガオの花の中心部は赤紫で見分けがつく。
同じように生えていながらホシアサガオは環境省の生態系被害防止外来種植物に指定されてるがマメアサガオは指定されていない。何を基準に決めているのだろう?
マメアサガオの学名は「Ipomoea lacunosa L. 1753年リンネが命名。
属名のIpomoeaはギリシャ語の「ips」(虫)と「homoios」(似ている)に由来。、。
種小名はlacunosaはラテン語の「lacunosa」(空間がある)。
ベニバナマメアサガオの学名「Ipomoea lacunosa L. forma purpurata Fern.」
学名の基本的な部分はマメアサガオと同じ。
forma「形態や変種」。
purpurataはラテン語で「紫色」の意味。
Fernはこの植物を記載したアメリカの著名な植物学者Merritt Lyndon Fernaldの略称
以前はマメアサガオと別種扱いだったようだが今はマメアサガオの扱い。


マメアサガオ


ベニバナマメアサガオ




アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)
マメ科シバハギ属
花の時期は可愛いハギの花のようで大変きれい。しかし、豆が出来ると一転して厄介者に変化する。ヌスビトハギの豆は2個で鞘は2つに折れるが本種は折れずに3~6個分の豆が出来る。衣服につくと大変厄介で草むらに入る時はナイロン製のズボンを上から履く。
学名はDesmodium paniculatum (L.) DC. (1825)
属名のDesmodiumは、ギリシャ語の「desmos」(結びつける)と「-ium」(小さなもの)に由来し、種子が互いに結びついている様子を表す。
種小名のpaniculatumラテン語で「パニクル(円錐花序)を持つ」の意味。
(L.) DC.は最初に記載したのはリンネで1825年に「DC」ことオーギュスタン・ピラミュ・ドゥ・カンドールが再分類した。
和名は岡山県の植物研究家の吉野善介によって命名された。





クサギ(臭木)
シソ科クサギ属
木いっぱいに白い花を咲かせるが恐らくこの花は誰でも見てるくらい何処にでも生えている木。新芽は食べられるようだが白い可愛い花が咲くと独特の好き嫌いがある匂いを出す。私はあまり好きではない。生け花に使ったがさすがに匂いが強すぎる。花が終わると萼が開き中から可愛い赤紫色の丸い実が出てくる。この実はなかなか人気があるようで皆さん写真撮影されている。
学名は Clerodendrum trichotomum Thunb. 
属名 はClerodendrumは、ギリシャ語Kleros、「運命」の意)とdendron、「樹木」の意の合成語
種小名 trichotomumは「三叉」「三分岐」の意味
後ろに続く「Thunb」は最初に記載したスエーデンの植物学者カール・ツンベルク
特定の変種を表す時には「 Clerodendrumtrichotomum ver. trichotomum 」を使うこともある。


花はよく匂う





マルバツユクサ(丸葉露草)
ツユクサ科ツユクサ属
本来は海岸近くに生える植物らしいが今では内陸の田んぼの縁や水路の脇なので大群生する。ツユクサは上に伸びるが本種は四方に大きく広がる。花はツユクサに比べて小さい。それに比べて葉は少し丸みを帯びて大きい。
この植物の面白さは日本にミゾソバ・ヤブマメと共に3種が知られる土の中に閉鎖花をつける。進化の過程で確実にその地に子孫を残す様になったのだろう。
学名はCommelina benghalensis L. (リンネの命名)
学名 Commelina オランダの植物学者「コムメリン」への献名
種小名 benghalensis (ベンガル地方の)




抜いてみると土の中に閉鎖花をつけている

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