yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

野に咲く花

カメラ片手に・その前に・・・・・


今回も週刊現代と週刊文春の東海林さだお氏の漫画、
      今回も・・・・。








「イグノーベル賞」


ノーベル賞は世界的に超有名な賞だが、ユニークな研究に与えられる「イグノーベル賞」言うのがあり毎年大変面白い研究に与えられる。しかし、大変まじめな研究成果に与えられている。
今年は日本人に与えられた。その人は東京医科歯科大学の武部貴則教授。
研究は大変面白いがもしかしたら人類にとっては大変な成果をもたらすかもしれない。ドジョウの呼吸の研究から哺乳類がお尻から呼吸できることを発見した。それが将来、肺機能が低下した患者に腸経由で酸素を補う新しい治療法の可能性があるようだ。




カメラ片手に野の花を求めて
今回は植物の中でも少し変わった植物を紹介したい。
カラスノゴマ(烏の護摩) アオイ科カラスノゴマ属


この植物に初めてであったのはもう30年以上も前。伊吹山の麓の春日谷の奥で黄色い花をつけた植物が群生してた。今はアオイ科に分類されているが当時は珍しいシナノキ科に軍類されていた。
花の前面に大きく飛びだした雄しべ、しかし本物の雄しべは花の奥にあり仮雄しべと呼ばれる。仮雄しべの役割については他の植物にも仮雄しべを持つ植物は他にもあるがカラスのゴマの仮雄しべは重要な役目をはたしています。山野草で有名な「ウメバチソウ」も仮雄しべを持つが花粉を生成する役目は持たない。仮雄しべを持つ植物の内、本種のみ仮雄しべで花粉を生成し以下のような役目をはたしている。


1,昆虫にメシベを注目させる
2,仮雄しべは花粉が大量にあり、昆虫が近づくやすくし花粉が   他の花にはこばせる(他花受粉)。   
3,風の揺れにより自家受粉をしやすくする。


本種の仮雄しべに花粉生成の機能、ウメバチソウには花粉生成の機能がない。共に生育環境により仮雄しべの役割をより生存に適した方法に進化させたのでしょう。
おなじみのツユクサにも黄色いX仮雄しべとY仮雄しべをもつがまれにY仮雄しべに花粉をもつことがあると言われているが確実性はない。仮雄しべが受粉の役目を持つのは本種のみ。
この植物に学名を付けたのはシーボルトとドイツの植物学者ツッカリーニ
学名Corchoropsis crenata Sieb. et Zucc. 




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