XFree86
X Window Systemのオープンソース実装のひとつ、もしくはその開発プロジェクトなどを指す名称。 XFree86の名称は、386の「3(スリー)」を「フリー」に置き換えたものと言われている。
XFree86は、X Window Systemをインテルx86系のシステム(特に"""PC"""と呼ばれるIBM PC/AT互換機)上に移植するプロジェクトとしてスタートした(現在では、非x86系プラットフォームにも対応している)。当初、X Window Systemを管理するX Consortiumがオープンソースプロジェクトを正式なメンバーとして認めなかったため、会社組織としてX Consortiumに参加した。
XFree86は、普及している多くのPC用グラフィックスボード(グラフィックスアクセラレータ)に対応している。また、前述のように、当初はPCのみだったが、さまざまなプラットフォームで動作するようになった。
2004年のXFree86 4.4.0で、従来からのMIT Licenseを変更したことが原因で、GPLとの共存が不可能となった。これに加えて方針などに不満を持つ開発メンバーが離脱、X.orgと合流してX.org Foundationを設立した。
関連見出し
X Window System
X.org
関連URL
The XFree86 Project, Inc.(http://www.xfree86.org/)
XFree86
XFree86とは、Intel386系CPUを搭載したパーソナルコンピュータで動作するX Window Systemのことである。
XFree86は1992年に最初のバージョンが開発され、以降フリーウェアとしてLinux、FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、Solaris、Mac OS X、Windows NT、OS/2などへ移植されている。2010年12月現在の最新版は、2008年リリースのXFree86 4.8.0である。
なお、X.Org Foundationは、2004年リリースのXFree86バージョン4.4がライセンス条項の変更でGPL(The GNU General Public License)との共存できなくなった際、XFree86開発者コミュニティを離脱したメンバーが設立したものである。
参照リンク
XFree86 - (英語)
XFree86
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/18 02:58 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動開発元 | The XFree86 Project, Inc.™ |
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初版 | 1991年 |
最新版 | 4.8.0 / 2008年12月15日 |
対応OS | マルチプル |
サポート状況 | 終了 |
種別 | ウィンドウシステム |
ライセンス | XFree86 License 1.1 |
公式サイト | www.xfree86.org |
XFree86は、1991年よりオープンソースで開発されていたX Window Systemの実装である。名称は、AT&Tによるi386向けX Window Systemの実装であるX386の3 (Three) をFreeに置き換えた点から由来している。
PC向けに広く使われていたフリーソフトウェアであり、OSとしては、Linux、FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、Solaris、Mac OS X、Windows NT、OS/2などを対象としている。CPUアーキテクチャとしては、当初i386系CPUだけがサポートされたが、後にPowerPCなどの他のCPUもサポートするようになっている。
現在、2009年5月を最後にコミットされておらず、2011年にはプロジェクトは休止したと確認された。
X.Org Foundationの分離
XFree86のバージョン4.4からはライセンス条項が変わり、Apache Software Licenseの謝辞条項に極めて類似した、いわゆる宣伝条項付きBSDライセンスと似たものになったため、GPLをライセンスとしているソフトウェアを含むディストリビューションではライセンス間の矛盾により使用できなくなった。このライセンス形態の変更と以前からのXFree86の開発プロセスの閉鎖性に不満を持ったXFree86の中核メンバーがXFree86 Projectを離脱し、新たにX.Org Foundationを立ち上げた。
関連項目
外部リンク
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固有名詞の分類
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