ネット‐ビーエスディー【NetBSD】
読み方:ねっとびーえすでぃー
UNIXと互換性をもつ、パソコン向けのオペレーティングシステムの一。無償公開されている。
NetBSD
BSDをベースにして開発されたオープンソース系のオペレーティングシステムの名称。
NetBSDは、386BSD 0.1をベースにして作られたオペレーティングシステムで、最初のバージョンは、NetBSD 0.8(1993年)。386BSD同様、Intel社のCPUである80386をターゲットにしていた。386BSDのパッチキットを開発していたメンバーの一人Chris G. Demetriouらは、patchkit 0.2.2相当のパッチを当てたバージョンの配布を開始、それがNetBSD 0.8となった。
その後、独自のパッチを当てたり、カーネル内部を書き直すなどして、マルチプラットフォームに対する移植性を高めていった。NetBSDでは、開発途上のソースが入手可能であったため、一週間程度の間隔で、最新のバージョンをまとめたものが作られた。これはNetBSD-currentと呼ばれた。
BSDのNet/2ライセンス問題が解決したのち、NetBSDは、4.4BSD Liteを取り込み、1994年にNetBSD 1.0としてリリースが行われた。NetBSDは、HP9000やSUN4、AmigaやMacintoshなどに移植が行われ、広い対応を持つBSD系OSとして利用されている。また、OpenBSDは、このNetBSDの開発メンバーだったTheo de Raadtが方針の違いなどから分離して始めたもので、NetBSDをベースにしている。
関連見出し
BSD
386BSD
FreeBSD
OpenBSD
関連URL
NetBSD Project(http://www.netbsd.org/)
日本NetBSDユーザーグループ(http://www.jp.netbsd.org/ja/JP/index.html)
NetBSD
NetBSD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/18 03:12 UTC 版)
NetBSD(ネットビーエスディー)は、UNIXライクなオープンソースのオペレーティングシステムである。いわゆるBSDの子孫のひとつであるが、そのなかでも、386BSDがフォークされて生まれた公式リリースの中で最初に生まれたものである。1993年5月に最初の公式リリースである0.8が公開された。さまざまなアーキテクチャへの高い移植性、コードの分かりやすさ、などに焦点が置かれて開発されている。→#特徴
- ^ “Announcing NetBSD 9.3 (August 4, 2022)”. The NetBSD Foundation (2022年8月4日). 2022年11月5日閲覧。
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- ^ SEILシリーズの歩み
NetBSD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/17 14:39 UTC 版)
NetBSD 2.0およびそれ以降の時点では(2004年12月9日)、NXビットをサポートするアーキテクチャは実行可能ではないスタックとヒープを持つ。 AMD64、SPARC64、SPARC (sun4m, sun4d)、PowerPC (ibm4xx)、Alpha、SH5およびPA-RISCよりなるこれらはページ毎の粒度をもつ。 PowerPC(例:macppc)、80386はリージョン粒度のみをサポートする。 NetBSDはデフォルトではNXビットの機能を提供するいかなるソフトウェアも使用していないため、他のアーキテクチャは実行可能でないスタックやヒープからの恩恵は受けない。
※この「NetBSD」の解説は、「NXビット」の解説の一部です。
「NetBSD」を含む「NXビット」の記事については、「NXビット」の概要を参照ください。
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