組み込み機器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 02:25 UTC 版)
「組み込みLinux」も参照 Linuxは、そのカスタマイズの容易さと開発コストの低さから、組み込み機器でよく使われている。スマートフォンやタブレット端末用OSのAndroidはLinuxカーネルを使用している。Linuxが動作している携帯電話やPDAは2007年頃からますます一般的になりだした。例えば、ノキア N810、オープンモコ社のNeo1973、モトローラ社のROKR E3などがある。このトレンドは続き、パーム社はLinuxベースのwebOSを開発した。これはPalm Preスマートフォンに使用されている。有名なティーボ社のデジタルビデオレコーダにもLinuxが使用されている。Ciscoなどのネットワークルータ、日本メーカーの家庭用ルータやネットワークアタッチトストレージの多くでもLinuxが使われている。ソニーやシャープなどは、テレビやハードディスク・レコーダーなどのデジタル家電のOSとしてLinuxを使っている。電子音楽機器のOSとしても使われており、例えば、ヤマハ・MOTIFシリーズ、コルグ・OASYSなどが挙げられる。WholeHogIII consoleのような舞台照明制御システムでも使われている。高い可用性が求められる通信事業者のシステムのためにキャリアグレードLinuxというLinux仕様の要件もまとめられており、この仕様を満たしたいくつかの製品が販売されている。 マイナーな環境でも動作するように特化されたディストリビューションもある。ELKSカーネルはIntel 8086や80286プロセッサで動作でき、Clinuxカーネルはメモリ管理ユニット (MMU) が存在しないシステムで動作できる。製造者が作ったOSしか動作させない想定で開発されたアーキテクチャ上でもLinuxは動作している。例えば、Macintosh(PowerPCおよびインテル製プロセッサ)、携帯情報端末、ゲーム機、ポータブルメディアプレーヤー、携帯電話などが挙げられる。フリーダムHECなど、いくつかの産業団体やハードウェアカンファレンスは、Linuxの多様なハードウェアサポートのための保守および改善に力を注いでいる。
※この「組み込み機器」の解説は、「Linux」の解説の一部です。
「組み込み機器」を含む「Linux」の記事については、「Linux」の概要を参照ください。
- 組み込み機器のページへのリンク