ALn990.3000
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/03 03:07 UTC 版)
「イタリア国鉄ALn990気動車」の記事における「ALn990.3000」の解説
OM製の機体は液体変速機を搭載した液体式となっており、液体変速機はALn772が搭載していたDF1.15と同様にスウェーデンのユングストローム製のものをライセンス生産したリスホルム・スミス式液体変速機であるDF1.45を搭載しており、変速機は3段6要素、直結、変速の各クラッチは単板式となっている。 台車は鋼板溶接組立式台車で動台車、従台車ともに基本的な構造は同一となっており、車輪径は動輪、従輪ともに910mmで、軸距はFiat製のものより200mm長い3200mmとして走行安定性を確保しているほか、軸箱支持方式がイタリアの鉄道車両では初の採用となった軸梁式であることが特徴となっている。このほか軸ばねはコイルばね、枕ばねは重ね板ばねとなっている。 床下は機関・変速機・ラジエター等一式を車体ほぼ中央部に搭載しており、主機の出力軸は機関に接続された液体変速機から自在継手付推進軸を経由して台車中央部の差動装置へ伝達され、さらに自在継手付推進軸を経由して前後それぞれの動軸の逆転機内蔵の最終減速機に伝達されている。
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