主機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 08:01 UTC 版)
「アルクティカ級砕氷船」の記事における「主機」の解説
主機であるOK-900A原子炉は、原子炉事故を起こしたレーニンに新たに搭載されたOK-900原子炉の改良型で、反応炉の圧力を130バールまで下げて一次冷却系を簡略化し、循環ポンプや各種器材を小型化した、安全性と整備性を考慮した原子炉である。アルクティカ級砕氷船はOK-900A原子炉を2基搭載しており、濃縮ウランを詰めた燃料棒を245本搭載する。満載時の燃料搭載量は500kgで、これは5年分の核燃料に相当する。原子炉は鋼鉄と高密度コンクリート、さらに水で閉囲されて減圧された区画に収められており、制御棒を差し込むことで0.6秒以内に核反応を緊急停止できるようになっている。さらに、居住区を含めて船内には86個もの放射能センサーが配置されている。なお、原子炉の冷却水に北極圏の低温海水を用いることを前提としており、本級の北極圏以外の海域における運用は考慮されていない。 原子炉は8基の熱交換器を経て4基のボイラーで30kg/cm2の蒸気を作り、この蒸気で2基の蒸気タービンを回して各3基の発電機を駆動する。発電機で作られた55.30メガワットの電気で2万5,000馬力の電動機3基を駆動する。
※この「主機」の解説は、「アルクティカ級砕氷船」の解説の一部です。
「主機」を含む「アルクティカ級砕氷船」の記事については、「アルクティカ級砕氷船」の概要を参照ください。
「主機」の例文・使い方・用例・文例
- >> 「主機」を含む用語の索引
- 主機のページへのリンク