差動装置
終減速機中の傘歯車式差動装置は、自動車が旋回するときに左右輪に等しい駆動力を伝えながら回転差(差動)を与えている。すなわちピニオンギヤに左右のサイドギヤが噛み合っているので、ピニオンをまわす力は回転中(差動の)でも左右で釣り合っており、左右の伝達トルクは等しくなる。したがって左輪が空転して伝達トルクがゼロになれば、右輪も伝達トルクはゼロとなる。対策は空転側に摩擦抵抗トルクを与え、他方の車輪へ同じ量の駆動トルクを伝えること。これが摩擦式差動制限付き差動装置である。差動装置にはこのほかにプラネタリーギヤ式、差動制限付きピスカス式、油圧多板クラッチ式、トルセン式、油圧式カップリングなどがある。
同義語 差動歯車、ディファレンシャルギヤ差動装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 07:04 UTC 版)
差動装置(さどうそうち)は機械的機構の一種で、二つの部分の動きの差を検出、あるいは動力に差をつけ振り分ける装置。歯車を使った差動歯車やねじを使ったものなどがある。
注釈
出典
- ^ a b c MFi 2008, p. 52.
- ^ a b MFi 2008, pp. 53–54.
- ^ MFi 2008, p. 53.
- ^ MFi 2008, p. 50.
- ^ a b MFi 2008, p. 54.
- ^ 稲垣秋介 2005, p. 111.
- ^ a b MFi 2008, p. 57.
- ^ 稲垣秋介 2005, p. 114.
- ^ “雪道の運転 快適なスノードライブの為に”. 2016年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月2日閲覧。
- ^ a b 下川嘉之「曲線を円滑に通過するための操舵技術」『計測と制御』第56巻第2号、2017年2月10日、87-92頁、doi:10.11499/sicejl.56.87、2023年12月2日閲覧。
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