3町合併
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1人あたり年間貸出冊数(2010年度)自治体 点 01位 赤磐市 11.3 24位 瀬戸内市 1.5 1人あたり蔵書冊数(2010年度)自治体 点 01位 久米南町 13.8 24位 瀬戸内市 2.1 1人あたり年間資料費(2010年度)自治体 円 01位 奈義町 714 24位 瀬戸内市 0 2004年11月1日、岡山県邑久郡牛窓町、邑久町、長船町が合併して瀬戸内市が成立。この時点で牛窓町には牛窓町立図書館があり、邑久町には邑久町立公民館図書室が、長船町には長船町立公民館図書室があったが、後者の2町には図書館法における「図書館」がなかった。2004年の合併後、図書購入費は基本的に右肩下がりにあった。 瀬戸内市は牛窓町立図書館を瀬戸内市立牛窓図書館と改称して引き継ぎ、邑久町立公民館図書室を中央公民館図書室とした。しかし、瀬戸内海に近い低地にあった牛窓図書館は、2004年8月末の台風16号による高潮で床上浸水被害を受けていた。2010年4月には約100m離れた牛窓町公民館の2階に移転し、牛窓支所牛窓町公民館図書室として図書室機能を再開した。 なお、牛窓図書館の書架最下段では数十箱分の非現用文書が目録を作成することなく保管されており、台風16号で浸水した。この非現用文書は被害調査を行う前に廃棄されたため、どのような文書が保管されていたかさえ定かではない。 牛窓図書館の移転により、3町すべての図書施設が公民館に付属した図書室となった。瀬戸内市から「図書館」がなくなってしまったため、邑久町にある中央公民館図書室を暫定的に瀬戸内市立図書館に改称した。各図書館は異なるシステムで構築され、ネットワークで結ばれたものではなかった。 これらの事情から、瀬戸内市の図書館事情は貧弱だった。2010年度を対象とした岡山県内公立図書館調査によると、瀬戸内市は1人あたり貸出冊数・1人あたり蔵書数・1人あたり年間受入冊数がいずれも24自治体中最下位だった。 蔵書数や新刊数の少なさ、読書環境や調査環境の欠如、司書数の少なさ、バリアフリー化の遅れ、情報発信・情報提供システム整備の遅れなどが課題であるとされた。新図書館の建設を求める声は瀬戸内市の各地から挙がっていたが、図書館関係者でさえも悲観的になるような状況だった。
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