ぼうは‐てい〔バウハ‐〕【防波堤】
防波堤
防波堤
防波堤
防波堤
防波堤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 07:31 UTC 版)
「福島第一原子力発電所」の記事における「防波堤」の解説
海象調査や近隣地点のデータ検討の結果、設計波高として、6.5m(1/3有義波、周期16秒、波向東北東)と決定した。防波堤の平面形状については電力中央研究所に依頼して問題点の把握に努めたという。このため、中央研究所で平面縮尺100分の1、二次元実験36分の1の模型実験(防波堤の波浪遮蔽効果実験等)が実施された。防波堤設計に当たっては日本港湾コンサルタントの助言も得ている。 防波堤の設計に当たっては、取水口開渠内の最大波高が50cm以下になるように計画し、南北2本の防波堤で波浪を防ぎ、この防波堤を超えた波については取水口周辺に設けた東防波堤によって防ぐものとした。建設する港については3000トン級の船舶が入港可能なように、港口幅100m、港内泊地の水深6mを確保している。防波堤外には波消用にテトラポッドを投入した。 北防波堤天端高:O.P.7m 南防波堤天端高:O.P.5m 『東電社報』1969年5月号によれば付帯施設とは言え新規に港湾をひとつ建設する工事であり、築堤のために海中に埋められるコンクリート構造物だけで約58万トンにもなった。原石山からの輸送には大型ダンプ20台が毎日7往復したという。ただし、砕石運搬道路沿いの桜を伐採する問題もあり、港湾工事を総指揮していた小林健三郎は対応に苦心したという。南北防波堤共、先端部に使用するケーソンは小名浜港で建造し、合計で10個が埋設された。1個の重量は700〜800tになる。 『電気情報』1969年10月号での座談会では「太平洋の荒波に面したこのような当地点に、僅か三〜四年の短期間に、総延長二四〇〇〜二五〇〇メートルの防波堤をつくるということは、東京電力は勿論のことわが国においても初めての工事です」と新規性が指摘されている。 また、発電所開所後福島民報が女性社会科教室を主催し、サービスホールを訪問した際に当時の館長菊池健の説明を引く形で「津波にしても延長二千八百メートルの防波堤がたいていの波浪をシャットアウトしてしまう」などと報じている。
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「防波堤」の例文・使い方・用例・文例
- 波が激しく防波堤にぶつかった。
- 防波堤が海の中へずっと突き出ている.
- その防波堤は大波の衝撃に耐えている.
- 極めて困難な状況の中で父親は彼にとってまさに防波堤であった.
- 浮き防波堤という防波設備
- 港が陸地深く食い込んでいたり,防波堤で区切られている場合,その外側の区域
- 防波堤の内側の区域
- 防波堤という,波の勢いをよける為の施設
- 防波堤用のケーソンの沖側に空気室を設け,発電すると同時に消波させる装置
- 仮に,次の100年で平均気温が1.4から5.8度上昇すると,海面は10から90センチ上昇し,それらの地域では海水が防波堤を越えて流れ込むことになる。
- 人工の防波堤と違って,マングローブ林では生物が生息できるので漁民の助けになる。
- 清水建設によると,これらの緑の丘は大きな防波堤よりも早く低コストで建設できる。
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