開発に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 02:35 UTC 版)
「鉄1〜電車でバトル!〜」の記事における「開発に関して」の解説
『GAME SIDE』の前身である『ナイスゲームズ』に本作の制作スタッフ(開発部ディレクターの中田慎吾と広報宣伝・制作課のスタッフ)へのインタビューが掲載され、開発に関して語られたことがある。 中田が昔利用していた路線に複数の列車が並走する区間があり、それが競走しているように見えたため、その頃から漠然と電車でのレースをイメージしていたという。加えて本作の発売前に登場した『電車でGO!』は難易度が高かったため、もっと自由に走らせて遊べるものが欲しいということも制作の動機となった。 駅に止めるという要素は中田本人としては当初から予定していたことであったが、レースゲーム派のスタッフと「突っ走ってゴールではないか」「いや、止まらないと」というやりとりを繰り返すこととなった。また当初はオーバーランした先で電車を崖からスキージャンプのように飛ばすというフィーチャーも考えていたらしい。処理的な問題もあって没となったが、一部のローディング画面がその名残となっている。 最も苦労した点はコースの作成で、一般的なレースゲームではコースのレイアウトをラフで描いてから調整できるのに対し、本作では修正が必要だと分かると初めから作り直さなければならなかったという。またゲームシステム上ヘアピンカーブのような場所が組み込めず、ポイントの配置に至っては最後まで調整が続いたという。 本作のゲーム画面にはコースの図や標識の類が表示されていないが、これらは「あえてつけなかった」とのことである。理由としてコース図をつけるとプレイ中にそればかり見てしまう、相手が前方に立ち塞がっても先が分かるため後方が有利になってしまう、といったことが挙げられていた。前が見えないもどかしさを感じたりしつつ、慌てながら忙しくやって欲しいとの意図も込められている。 電車を2両にする案もあったが、追い抜くのがどうしても難しくなってしまうということで1両になった。 テーマソング『TRAIN-TRAIN』に関しては中田自身それほど思い入れはなかったが、仕事中たまたまこの曲のCDをかけながらゲームの画面を見たとき、とてもよくマッチしていると感じたとのこと。営業の方から音の面でも何か印象に残るものを、という要望があったこともあって中田はこれならどうかと思い、スタッフ一人一人に曲と画面を見せて回ったという。
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