けいすい‐ろ【軽水炉】
軽水炉(Light Water Reactor : LWR)
【軽水炉】(けいすいろ)
原子炉のうち、減速材や冷却材として軽水(ふつうの蒸留水)を使うもの。
軽水は中性子を吸収しやすいため、核燃料として濃縮したウラニウムなどを用いる必要がある。
しかし重水炉に比べて建造や運用などが容易であり、また黒鉛炉に比べてエネルギー効率が優れるため、現在では軽水炉が原子炉の大半を占める。
反応の過程でプルトニウムを生成しづらく、核兵器開発への転用は難しい。
このため、北朝鮮ではKEDOにおいて軽水炉の建設がすすめられていたが、同国が核兵器の保有を宣言したため、現在では建設が凍結されている。
軽水の取り扱いによって、加圧水型原子炉と沸騰水型原子炉に大別される。
軽水炉
軽水炉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/10 10:15 UTC 版)
軽水炉(けいすいろ)は、減速材に軽水(普通の水)を用いる原子炉である。
- ^ ジルコニウム合金の圧縮クリープ 西原正夫,西原守,山本俊二 日本材料学会 材料試験(1961年)
- 出典引用
- (5P)450℃では14,17,20kg/mm2の公称応力下で圧縮クリープ試験を行い,更にMo-Cu-Zr合金の引張りクリープ試験も行った。(中略)ジルカロイ2およびMo-Cu-Zr合金はともにクリープが著しく,これに対し18-8ステンレス鋼はほとんどクリープによるひずみ増加が見られない。
- (6P総括3項)18-8ステンレス鋼は室温において一種の遷移クリープを示し、温度が上昇するにつれて却ってクリープしがたくなる傾向があり、瞬間ひずみも室温において他よりも大だが、温度による増加は他より小さい。
- 引用者注釈
- ジルカロイ2被覆管は450℃加圧水中では圧縮クリープで減径するが18-8ステンレスは減径しないという事
- ^ 用語解説 核燃料サイクル開発機構 研究開発課題評価委員会 平成13年度研究開発課題評価(事後評価)報告書
- 出典引用
- PCMI(Pellet Cladding Mechanical Interaction)ペレット-被覆管機械的相互作用の意味で、ペレットの膨れ、被覆管の外圧クリープによってペレットと被覆管が接触し、相互に力を及ぼす作用のこと。出力急昇時には熱膨張したペレットが被覆管を押し広げることで被覆管が破損する場合がある。
軽水炉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/13 05:22 UTC 版)
軽水炉には以下の炉型がある。 改良型沸騰水型軽水炉(ABWR : Advanced BWR)MOX燃料実装可能 沸騰水型原子炉(BWR : Boiling Water Reactor) 改良型加圧水型軽水炉(APWR : Advanced PWR) 加圧水型原子炉(PWR : Pressure Water Reactor) ロシア型加圧水型原子炉(VVER) 韓国標準型原子炉(KSNP)
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