認識論とは? わかりやすく解説

にんしき‐ろん【認識論】

読み方:にんしきろん

《(ドイツ)Erkenntnistheorie認識起源本質方法限界などについて考察する哲学一部門。知識論。


認識論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/12 03:42 UTC 版)

認識論(にんしきろん、: Epistemology)は、認識知識真理の性質・起源・範囲(人が理解できる限界など)について考察する、哲学の一部門である。存在論ないし形而上学と並ぶ哲学の主要な一部門とされ、知識論とも呼ばれる。




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認識論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 17:01 UTC 版)

ヘレニズム哲学」の記事における「認識論」の解説

ヘレニズム哲学先駆けてプラトンが『テアイテトス』で知識について論じている(「感覚」、「真な判断」、「ロゴス伴った真な判断」の三種類の知識俎上挙げられるいずれも反駁されることになる)が、これが起爆剤となってそれまでギリシア哲学であまり論じられなかった認識論が発展したエピクロスプラトン棄却したはず感覚復活させて知識同一視した感覚ないし表象(パンタシアー)が誤り得る、例え四角い塔が遠くから見ると円く見えるといった反論に対して、ある感覚起きていること、例えば塔が円く見えていることは疑いえないと主張したこのように感覚自体誤りえないものであり、判断付加した時に初め誤り生じると彼らは考えたストア派は『テアイテトス』(191c-e)における蝋板比喩活用して認識論を組み立てていった。表象のうち確実に真であるものが「同意(シュンカタテシス)」されて「把握表象(カタレープティケー・パンタシアー)」となり、把握表象がさらに「把握(カタレープシス)」され、完全に統合されることで「知識」になるとゼノン考えたとされる。そして、表象確実に真であると人間判別できる根拠として、あらゆる個々の物には「固有性」が備わっているという考え持ち出したまた、ストア派は、行為や「感情(パトス)」の起源である「意欲(ホルメー)」も表象対す同意考えており、認識論が倫理学と一体となっていた。 ピュロン懐疑主義派では、まず初期ピュロンティモンヘラクレイトス流転説によく似た考え持っていて、客観的世界無差別性に基づいて人間感覚判断不確かだ主張したとされる。さらにディオゲネス・ラエルティオス伝えところによれば、ピュロンプロタゴラス相対主義影響にあったという。後にピュロン主義復興したアイネシデモスも自らの哲学を「ヘラクレイトス哲学通じる道」だと述べた。 こういったヘラクレイトス流転説やプロタゴラス相対主義反対したはずアカデメイア学派ピュロンたちと同じく懐疑主義行き着いたソクラテスの「無知の知」の精神や『テアイテトス』において知識の定義の試み余すところなく潰えている事実が彼らを懐疑主義に向かわせたと言われる感覚的経験から知識獲得しようとするエピクロス派ストア派対す批判通じてプラトン学派次第に、「真の知識とは感覚されえない物を対象とする」、「知識浄化された魂によって得られる」といった考えに向かうことになったヒッポのアウグスティヌスアカデメイア派論駁』では、こうした新たな認識論が以前アカデメイア派懐疑主義的認識論と対置して紹介されている。

※この「認識論」の解説は、「ヘレニズム哲学」の解説の一部です。
「認識論」を含む「ヘレニズム哲学」の記事については、「ヘレニズム哲学」の概要を参照ください。

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