親水基とは? わかりやすく解説

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しんすい‐き【親水基】

読み方:しんすいき

水分子水素結合などによる弱い結合をつくる原子団水酸基カルボキシル基アミノ基など。→疎水(そすい)基


親水基

【英】hydrophilic group

との親和力大きい有極性原子団。疎油基ともいう。金属スルホン酸基金属カルボキシル基などは最も強い親水基である。分子中で親油基疎水基)と組み合わせて界面活性剤分子構成
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親水基

英訳・(英)同義/類義語:hydrophilic group

極性をもち、との親和性が高い官能基OH基やカルボキシル基アミノ基など。

親水性

(親水基 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/24 01:01 UTC 版)

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電気陰性度の差により、水分子中の電子は酸素原子側に引き寄せられている。
水分子間における水素結合のモデル。図中のように、水分子同士のδ+とδ-が引き合うことで水素結合する。水と親水性分子間でも同様の水素結合が生じることで、親水性分子は水に溶解する。

親水性(しんすいせい、hydrophile、hydrophilicity)とは、 (H2O) との間に親和性を示す化学種や置換基の物理的特性を指す。その親和性は通常、水素結合に由来する。なお、英語で親水性を意味する hydrophile の語は、ギリシャ語“water” (水)を意味する hydros と、“friendship”(友好)を意味する “φιλια” (philia) に由来する。

概要

親水性は、水との間に水素結合を作ることで、水に溶解しやすいかあるいは水に混ざりやすい性質であり、熱力学的に好ましい(自由エネルギーを減少させる)現象である。また、親水性の分子は水のほかに極性溶媒にも可溶である。 ただし、水に溶解しない場合でも、例えば物質表面が水に濡れやすい(水滴をつくらない、はじかない)場合でも親水性と表現する場合がある。

親水性分子(例えばエタノールなど)あるいは親水性基(例えば脂肪酸におけるカルボン酸残基など)は、その極性により水素結合を形成できることから、や疎水性溶媒よりも水に溶けやすい。 親水性分子はまた、双極子モーメント誘電率から極性分子としても知られる。いくつかの親水性物質は不溶性であり、このような混合物コロイドという。両親媒性物質である石鹸は、親水性の頭部と疎水性の尾部を持つため、極性溶媒と非極性溶媒の双方に溶解する。

経験則

有機化合物の水溶性に関するおおよその経験則として、少なくとも炭素5個当たり電荷を帯びていない1個の親水性基が存在するか、もしくは少なくとも炭素7個あたり電荷を帯びた1個の親水性基が存在するとき、水に対する分子の可溶性が質量パーセント濃度で1%以上となることが知られている[1]

関連項目

脚注

  1. ^ Medical CHEMISTRY Compendium. By Anders Overgaard Pedersen and Henning Nielsen. Aarhus University. 2008



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