空刷り
【英】:BLIND PRINTING
【別称】:エンボス エンボッシュ 空摺り
版画技法の一種。凸版、凹版にかかわらず、版面にインクをつけずプレスなどで圧力を加え、紙に凹凸を刷り出す方法。またはそのようにして刷ったもののことをいう。エンボッシュという、いわゆる空押しも空刷りと同義語。浮世絵版画では伝統的に空摺りと書き、ばれんで圧力を加えて衣服のひだや文様、波文や鳥の羽毛などを無色の凹線であらわす。画面をより精緻に表現する手法として、錦絵の草創期に鈴木春信によって盛んに用いられ、その後も摺物や絵本など小画面の彩色摺に用いられた。広義には色刷を終えた画面を凹版にあて、裏面から圧力を加えることで浮彫風に画面を盛り上げるいわゆる木目込(きめこみ)技法を含む。
空摺り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/26 03:43 UTC 版)
空摺りは、同じ画の版木を陽刻の凸状のものと、陰刻の凹状の二版に彫り分け、陰刻の版木の上に地紙を乗せて、上から陽刻の版木を重ねて圧をかけると、凸状の形が浮き出る技法で、今日のエンボスと同様な形押しの技である。浮いた凸面から彩色加工を施し、レリーフのような質感をもたらす。
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