渡船場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 12:33 UTC 版)
荒川流域には68ヵ所を数える渡船場が存在した。重要な交通路に設けられた官渡と称する公で管理された渡船場の他に、地元住民の便を図った私設の渡船場があった。冬季の渇水期には仮橋を架ける所もあった。上記の河岸場を併設していた場合も多い。 これらの渡船場は、橋梁の架設に伴い1981年(昭和56年)廃止された金石の渡しを最後に、公道としての渡船場は全て姿を消した。渡船場跡は河川改修や護岸工事で遺構はもちろん、痕跡さえも消滅しつつある。 現在では河川敷ゴルフ場におけるゴルファーが、対岸のコースへアクセスする専用の渡船場が存在する。 栃の木坂の渡し - 現在の白川橋付近。「八幡坂の渡し」とも称する。 日野・鷺ノ巣の渡し - 現在の日野鷲橋付近 草塚の渡し 渡し(無名の渡し場) - 現在の久那橋付近 柳の渡し - 現在の柳大橋付近。「柏木瀬の渡し」とも称する。 蛤の渡し 桜の渡し - 現在の櫻橋・佐久良橋付近 竹の鼻の渡し - 現在の武之鼻橋付近 簗場の渡し - 現在の秩父橋付近 招木の渡し - 現在の和銅大橋付近 大浜の渡し - 現在の皆野橋付近 中の渡し 栗谷瀬の渡し - 現在の栗谷瀬橋付近 親鼻の渡し - 現在の親鼻橋付近 金石の渡し - 現在の金石水管橋付近 袋の渡し - 現在の高砂橋付近 羽風の渡し 三ヶ瀬の渡し 金尾の渡し - 玉淀ダムにより水没 日山の渡し - 現在の折原橋付近 子持瀬の渡し 中渡し - 現在の正喜橋付近 樋の下の渡し - 東武東上本線荒川橋梁付近 小園の渡し 赤浜の渡し - 現在の花園橋付近 黒田の渡し 瀧の渡し - 現在の六堰(重忠橋)付近 植松の渡し(官渡) - 現在の植松橋付近 坂下の渡し 押切の渡し - 現在の押切橋付近 樋春の渡し - 現在の熊谷大橋付近。「おりっとの渡し」とも称する。 村岡の渡し - 現在の荒川大橋付近 手島の渡し 久下の渡し - 現在の久下橋付近 上分の渡し 天水の渡し 大芦の渡し(官渡) - 現在の大芦橋付近 五反田の渡し 荒久の渡し 糠田の渡し - 現在の糠田橋付近 御成河岸の渡し(官渡) - 旧流路(現、旧荒川)、現在の御成橋付近 高尾の渡し - 現在の高尾橋付近 荒井の渡し - 現在の荒井橋付近 石戸の渡し 中船戸の渡し - 現在の荒川渡河橋付近 太郎右衛門の渡し - 現在の太郎右衛門橋付近 高畠の渡し - 旧流路(現、旧荒川)、現在の樋詰橋付近 畔吉の渡し 平方の渡し(官渡) - 現在の開平橋付近 老袋の渡し 倉根の渡し 精進場の渡し - 現在の江遠島上江橋(初代の上江橋)付近 千手堂の渡し - 現在の川越線荒川橋梁付近 馬宮の渡し - 新流路、現在の治水橋付近 船戸の渡し(官渡) - 旧流路(現、びん沼川)、現在の船戸橋(埼玉県道56号さいたまふじみ野所沢線)付近。「昼間の渡し」や「飯田の渡し」とも称する。 羽根倉の渡し - 現在の羽根倉橋付近 秋ヶ瀬の渡し - 現在の秋ヶ瀬橋付近 道満の渡し - 旧流路、彩湖・道満グリーンパーク内。「地蔵木の渡し」とも称する。 大野の渡し - 現在の幸魂大橋付近 芝宮の渡し 早瀬の渡し - 現在の笹目橋付近 戸田の渡し(官渡) - 現在の戸田橋付近 浮間の渡し - 旧流路(現、新河岸川)、現在の浮間橋付近 横曾根の渡し 川口の渡し(官渡) - 現在の新荒川大橋付近 中道の渡し - 現在の岩淵水門付近 梛の原の渡し 柳の渡し - 現在の芝川水門付近 - これより下流は隅田川の渡しを参照 -
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