海水淡水化
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海水淡水化(かいすいたんすいか)は、海水を処理して淡水(真水)を作り出すこと、およびその設備を指す[1]。
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海水淡水化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/06/16 08:57 UTC 版)
水から半透膜を使って溶質を取り除く分離操作(英語版)も、正浸透技術の一つである。処理したい溶液に半透膜を介してより高濃度の溶液(ドロー溶液という)を触れさせ、処理したい溶液から水を吸い取る。そして、水を吸い取った高濃度の液から何らかの方法で溶質を取り除き、純水を得る。 この技術に用いるドロー溶液の溶質には、除去が容易なものが用いられる。例えば、温度で溶解度が大きく変わる硝酸カリウムなどの無機塩、磁力で分離可能なマグネトフェリチン、低温でガス化するものなどである。最後の例として、炭酸水素ナトリウムと水酸化アンモニウムの混合物を使い、水を吸い取った後の溶液を加熱して、溶質を二酸化炭素ガスとアンモニアガスに分解する方法などが提案されている。 この技術の主要課題テーマの一つは、ドロー溶液の開発である。溶質にアンモニアと二酸化炭素からなる化合物が使われる場合が多く「アンモニア二酸化炭素FOシステム」と呼ばれている。この溶液を、例えば常圧で60℃に加熱することで、溶質をアンモニアや二酸化炭素などのガスに変換して除去することができる。除去された溶質は、再び溶質に戻して再利用する。この場合、溶質の除去に必要な熱は少量で済むため、コジェネレーションなどの余熱を利用することで、逆浸透を使うよりもエネルギーコストを減らすことができる。 この技術の欠点は、溶質の完全除去が難く、水質の高い純水を得にくいことである。また、現在の技術では半透膜の透水性が低いため、処理速度が遅いことも挙げられる。 イギリスのモダン・ウォーター社がオマーンとジブラルタルに、正浸透技術を使った淡水化プラントを設置している。
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「海水淡水化」の例文・使い方・用例・文例
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