汚染源の地域性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 23:58 UTC 版)
局所的汚染源(ポイントソース(point_source))汚染源(汚染を発生させる原因場所)が特定の局所的な地域や箇所である汚染源の事を、ポイントソースと言う。例えば工場を汚染源とするような現象であり、その汚染源対策は局所的に工場の地域に対して行う。 広域的汚染源(ノンポイントソース)日本では2006年12月21日に環境省は2005年度地下水質測定結果を公表。調査対象4,122本の井戸のうち、174本で地下水中の硝酸性窒素濃度(亜硝酸性窒素含む)が環境基準(10mg/L)を超過した。この超過率4.2%は、カドミウムや鉛などの他の調査項目と比べて最も高い。硝酸性窒素による地下水汚染は、肥料の過剰投与や家畜ふん尿などの帯水層への浸透が原因と考えられている。窒素肥料を施肥した地域全域が地下水の汚染源となっているように、広い地域が地下水の汚染源となっている事を、ノンポイントソースと言う。ノンポイントソース汚染源対策は、汚染源が広域であるため、汚染源に対する直接の対策が困難であることや、汚染原因者負担の法則(汚染者負担原則)の厳格な適用が困難という性質がある。 下水管の老朽化による線状の汚染下水の地下浸透や、水路や都市河川の汚染底質を透過した汚染水が地下水に浸透することも、このノンポイントソースによる汚染ともいえる。
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