気密
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:25 UTC 版)
シリンダーとピストンは完全に密着している訳ではなく、熱膨張に対応する面とピストンが運動できるように隙間(クリアランス)が設けてある。この隙間に入り込んで両者を潤滑するとともに気密性を保持するのも、エンジンオイルの重要な作用である。エンジンオイルはそれらの表面に液体の膜(油膜)を形成する。 もし、この油膜の保持が不十分であればシリンダーに取り込まれた気体が燃焼室から漏れてしまい、正しい燃焼ができなくなる。また、点火した後に膨張した燃焼ガスも同様に漏れてしまい(これがブローバイガスである)、本来の出力を得ることができなくなる。 シリンダーとピストンの間隙は使用するに従い徐々に増加すると共に、工作精度が低いエンジンなどはこの間隔が広いため、古いエンジンにとってこの気密特性はより重要である。一方、工作精度が高くクリアランスが狭い・加工技術によって元々の気密性が高いエンジン(省燃費エンジンなど)にとっては、適度な気密特性が必要となる。
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「気密」の例文・使い方・用例・文例
- 気密室
- その整備士は気密式出入口の点検を終えたところだ。
- 気密性でない窓ならば、水滴ができるだろう。
- これらの容器は気密になっている。
- 気密の方法で
- 気密でない
- 燃料として使用するためのガスを保つ大きい気密性の球体、または筒状のタンク
- 気密のねじぶたがあるガラス瓶
- 気密にするために内部にチューブを必要としない空気タイヤ
- 気密コンパートメント(航空機のように)で維持される気圧
- 気密状態の部屋
- 生物を入れる,実験用の気密容器
- 宇宙カプセルという,宇宙飛行体に設けられた気密室
- その後,土井さんがISSとモジュールの接続の気密性を確認した。
気密と同じ種類の言葉
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