死の猟犬
死の猟犬(しのりょうけん、The Hound of Death)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 19:49 UTC 版)
「死の猟犬」の記事における「死の猟犬(しのりょうけん、The Hound of Death)」の解説
奇妙な縁から、第一次世界大戦中にベルギーで怪奇現象を起こしたと噂される修道女に会う気になったアンストラザーは、イギリスに避難してきた彼女を診ているという医者と知遇を得る。アンストラザーと医者は、コーンウォールの絶壁に建つ医者の持ち家に住む彼女を訪ねた。大戦中、ベルギーの修道院に押し入ろうとしたドイツ軍の部隊が大爆発とともに全員吹き飛んだが、修道院もドイツ兵も爆薬は持っておらず、村人は修道女が念じて爆発が起きたと噂し、修道院の廃墟に残った巨大な黒い犬のような形の痕を「死の猟犬」と呼んで恐れていた。修道女はアンストラザーに、事件以来ずっと見続けている幻覚に登場する不思議な都市と、そこで何世紀にもわたり続いてきた水晶を象徴とする信仰、来るべき時に向けて順番に示される「しるし」の話をする。彼女は、幻覚の中でドイツ兵に「猟犬」を差し向けた自分の行為が現実に起こったことだったと知って驚く。彼女はアンストラザーに、医者が純粋に自分の心身の面倒をみているのではなく、どうも「しるし」の力と秘密を知ろうという不純な動機があるのではないかという恐れを告白する。
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